市長の答弁の変遷(現市民体育センター関係)

議会の会議録を検索しました。

 

国体に関連する部分では、おおよそ平成25年9月定例会ころから発言があります。その一部を抜き出した以下に示します(文中の太文字は筆者)。

 

2013.09.09 : 平成25年9月定例会(第12号)
6 : ◯市長(大久保 貴君)
◯市長(大久保 貴君) 次に、国民体育大会の開催についてです。
まず、1点目、国民体育大会が内々定されたことにつきましては、本市としましても大変喜ばしいことだと思っております。加えて、ご指摘がありましたとおり、次の東京オリンピックが決定しましたので、さらに喜びが増しております。昨日もバレーの試合を実際に見せていただきましたが、久し振りに躍動感ある試合を見せていただきました。そうした意味からも、身近で、こういう競技を、レベルの高い競技を見られるということは、本当に胸がわくわくするような思いです。本大会を目指して準備を進めていくことで、より一層、市民の間にスポーツが普及し、市民の健康増進と体力の向上につながるものと考え、期待しております。また、スポーツの振興のみならず、歴史、文化、自然を初めとする本市の魅力を、全国各地から訪れる選手、監督や観客に対してアピールするということで、活性化につながるものと期待しています。
2点目に、彦根総合運動場一帯に招致することにつきましては、隣接している市民体育センター、金亀公園など、市有施設や滋賀大学などの有効活用。さらには地理的に滋賀県の中心ですし、さらに日本の中心であると私も思いますので、交通アクセスの面で優れていることなどから、総合会場に適していると考えております。また、総合会場を本市に誘致することは、長い歴史がありますので、総合運動場が彦根市に設置されたいきさつ等々を踏まえて、南高北低などとよく県政では言われますが、そういう問題点も提起しながら、湖東・湖北の発展につながるように取り組んでまいりたいと考えております。
主会場の選定に関しましては、来月末、県開催準備委員会とともに発足する予定である主会場選定専門委員会におきまして、今後選定作業が進んでいく予定となっています。今後は、市を挙げて体制を整えて、本市の体育協会とともに、主会場選定委員会を初めとする各種委員会に向けて全面的に国体開催に協力するという意思表示をするとともに、働きかけを進めていきたいと考えております。


2013.12.10 : 平成25年12月定例会(第18号)
76 : ◯市長(大久保 貴君)
◯市長(大久保 貴君) 学校、幼稚園施設につきましては、平成11年度から進めてまいりました耐震補強工事も平成24年度に完了しました。引き続き、各地区公民館、体育センター、図書館についても耐震補強工事を行う計画を立てており、利用される皆様の安全・安心を確保し、施設の延命化を図るよう努めてまいっております。
また、施設の老朽化への対策につきましては、軽微な補修については随時行うとともに、築年数に合わせて大規模な改修を行う必要がある場合には、構造体の長寿命化やライフラインの更新などにより建物の耐久性を高めるとともに、省エネルギー化や多目的は活動が可能となる環境の提供など、現代の社会的要請に応じた施設改良を行うために、財源確保に努めてまいります。
今後も、各施設を運営するに当たりましては、さまざまな住民ニーズにお応えできるよう努めてまいりたいと考えます。
たくさん公共施設がありますので、学校は学び舎として使っていただくのが一番望ましい。年齢にかかわらず学びの機会を提供することはできるわけですので、そうした方向がいいのではないかと思っております。


2014.06.16 : 平成26年6月定例会(第9号)
650 : ◯市長(大久保 貴君)
◯市長(大久保 貴君) 今後の市民体育センターのあり方につきましては、県立彦根総合運動場の配置計画が定まっていない状況であると、繰り返し申し上げておりますが、その現状においてはお答えすることができません。全体を都市公園として捉えて整備するということですので、今後、関係者を交えて県が主催する予定の公園整備検討懇話会における決定に付随される形となります。
なお、今後の市民体育センターにつきましては、既存施設の有効活用も視野に入れて、さまざまな角度から検討したいと考えております。いずれにしましても、市民体育センターのあり方につきましては、公園整備検討懇話会の中において、市民の方々の意向も反映されますように、県に働きかけてまいりたいと考えております。


 2014.06.17 : 平成26年6月定例会(第10号)
249 : ◯市長(大久保 貴君)
◯市長(大久保 貴君) 競技種目会場の選定につきましては、各競技団体と市町の意向調査やヒアリングの後、来年からマッチング作業に入るとお聞きしております。さらに、選定につきましては、段階的に一次選定、二次選定、三次選定と、実に丁寧な作業のもとに、およそ3年をかけて選定していくということも伺っているところです。
こうした中、本市では、市体育協会において事務局員を増員するなど、競技種目選定のための諸準備をお願いしているところです。
昨年既に市体育協会で行われました予備調査では、多くの競技団体が会場地を希望されていると承っており、今後再調査を重ねる中で、慎重に協議しながら選定に当たるよう考えているところです。
そうしたことから、体育館の建設につきましても、どのような規模で、どのような機能を持たせるのか、また現有の市民体育センターの稼働率等の指摘の声もありますし、その有効活用や必要な財源の確保を考えながら、慎重に検討を続けていくことが必要と考えております。


2015.03.02 : 平成27年3月定例会(第1号)
10 : ◯市長(大久保 貴君)
◯市長(大久保 貴君) 都市環境基盤の整備につきましては、公営住宅等長寿命化計画に基づき、公営住宅の改善工事を進めるほか、都市景観形成事業や既存建築物耐震化促進事業に引き続き取り組んでまいります。また、河瀬公園の整備に着手してまいります。
さらに、平成36年に開催されます国民体育大会の主会場に隣接する金亀公園につきまして、再整備に係る基本計画を策定するとともに、周辺整備の一環として、河川や道路整備のための調査費を計上いたしました。
市民体育センターにつきましては、国民体育大会の主会場が県立彦根総合運動場に決定したことから、移転に関する調査費を計上いたします。


2015(平成27年).03.20  市長から知事への「お願い」文書提出

 

と、ここまで来て、昨年12月定例会での獅山議員の質問にぶち当たりました。その質問は獅山議員から「平成27年5月25日に、県から『要請』があった」という前提で行われました。

 

しかし、3月20日の市長からの「お願い文書」があることが明らかでなかったので、このような質問になったのだと思います。ところが、奥野議員の調査によって、3月20日に彦根市から文書が出ていたことが、2月定例会の後に発覚しました。

 

つまり、彦根市が県に「市民体育センターの建物にかかるように第一種陸上競技場を配置してほしい」と「お願い」したのです。しかも、その理由として、「世界遺産登録に関係するから」と書いてあるのです。市長の答弁の中には「世界遺産登録には関係がない」と言い切っていた(会議録はまだアップロードされていません)にもかかわらず、です。

 

そして、県は5月25日に彦根市に「その答え」を持ってきた。こういう流れになるのです。ですから、県からの「要請文書」などあるわけがないのです。

 

このときの答弁の前提が「県から要請に来た」として質問をしているので、「そのまま受け流して」答弁をしたまでだと言われれば仕方がありませんが、では、なぜ、「彦根市が要請をした」という事実を隠したのでしょう。

 

それは、ここまでに示しました答弁との整合性を図るため、「彦根市から『要請』した」とは言えなかったのかも知れません。

 

まるで、国会での加計学園問題における「曖昧な答弁」のように、誤魔化してしまえると思ったのかも知れません。しかし、時系列で考えれば、私の推測のほうが説得力があると思います。

 

本庁舎耐震化工事でも「虚偽答弁」が問題になりましたが、どうにも真実を答弁しないという姿勢が蔓延しています。

 

どうか、真実を語る議会であって欲しいものです。

 

 

20180430001

 

 


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