おむつ等助成金削減問題

8月19日に彦根愛知犬上介護支援専門員連絡協議会の皆さんが5,496人の「おむつ等助成金の見直しに反対する署名簿」を提出されました。

 

 

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(2019年8月24日しが彦根新聞)

 

 

この件は、平成31年度介護保険特別会計予算(平成31年2月定例会)の中で決まったものでした。

 

この定例会では、ご承知のとおり、市長不信任決議案が上程(1票差で否決)され、更には平成31年度一般会計予算(当初予算)が否決されるなど、大荒れの議会でした。

 

そんな中、介護保険特別会計予算は、なぜか大きな議論もなく全会一致で承認されてしまったのです。他の多くの問題の陰に隠れてしまっていたことと、私自身は予算常任委員会委員ではなかったので、熟慮しなかったというのが実際のところです。

 

しかし、7月に従来の助成対象者に助成変更の文書が発送されたことから、介護支援を担っておられる皆さんを中心に、署名集めが始まったのです。

 

私は、このような経過を踏まえ、「過ちては改むるに憚ること勿れ」という諺があるとおり、予算を議決したことを再考して、改めることに腐心をしてきました。

 

このほど、9月定例会に請願書が提出される見込みであることとなり、私も一般質問の中で、この問題を取り上げることにいたしました。

 

 

 

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このチラシをご覧になった記憶のある市民はたくさんおられると思います。6年前の市長選での大久保候補の公約の一部です。赤枠で囲んだ部分「福祉は現場からです。国の制度では救い切れない市民が数多くいます。市独自の政策が何としても必要です。」という言葉に、多くの市民が勇気づけられたことと思います。

 

国が助けてくれなくても、「彦根市が」「大久保市長が」助けてくれる、と信じた市民が大久保市長を当選に導いたのだと思います。

 

さて、今回の助成金減額の問題点について書き出してみます。

 

高齢者の暮らしについては「(多くの方が望む)在宅」での生活(サービス付高齢者向け賃貸住宅(サ高住)を含む)、現実に日常的に介護を必要とする人たちのための「特別養護老人ホーム(特養)」や、入院から在宅への移行期を中心とした期間の「介護老人保健施設(老健)」、常時医療を必要とする人たちの「病院(主として、緩和ケア病棟であったり、療養病棟)」などがあります。このうち、今回問題になっていない「特養」「老健」では介護保険で、「病院」では医療費の中でおむつをわずかな自己負担で使えるのですが、「在宅」については対象者が狭められるとともに、助成金(月額)の金額についても減額となったのです。

 

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彦根市が予測しています2025年の要介護者数の予測では要介護1〜5の人数は4,600人を超えています。今回助成対象から外れたのは要支援2と要介護1および2の人たちですから、多くの人たちが助成から外れることになるのです。もとより、施設(「特養」等)の定員は増える見込みはなく、その結果として「サ高住」が増え、同時に「在宅」のまま介護・医療を受けざるを得ない人たちが増えるということになるのです。国では「国民の多くが在宅を望んでいる」と強弁しますが、実際に「在宅」が増えているのは、施設での介護職の不足という理由もあるのだと思います。

 

「在宅」にせざるを得ないとは言うものの、その方たちは表に出たいという希望を持っているのは確かですし、老人福祉法でも社会参加ができるようにするべきだとの指針を打ち出しています。

 

国は、財政出動を減らすためにか、助成縮小にシフトしました。消費税が「福祉のため」に設定された目的税であることから没却しています。

 

しかし、おむつ等の助成が減ることによって、おむつの交換の回数が減り、臭いはもとより、排泄への恐怖から自宅への引き籠もりが発生し、法が望んでいる「社会参加」という言葉が空虚に響くのではないでしょうか。

 

大久保市長は「福祉日本一」を掲げ、あわせて「国の制度では救い切れない市民が数多くいます。市独自の政策が何としても必要です。」と力強く市民に訴えたのではなかったでしょうか。

 

このように、国や県からの補助が減額されたからと言って、唯々諾々と付き従っていくことは「公約」として掲げた言葉が空虚に響くという自覚がないのでしょうか。

 

市長の間違った判断が連続して、庁舎をはじめとした大型ハコモノへの投資計画と、更にそのことが前進しないことによって仮庁舎の賃料が積み上がってきたことへの反省があれば、この市民の声に応える必要があると思います。

 

 

 

 

 

 


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