反発があるのは覚悟の上で...

私の周りで、飲食業の売上が普段の50%以下になったという声が聞こえて来ました。そのような店では固定費としての賃料・光熱費などの他に、材料の仕入代、そして人件費に苦心されています。7都府県ではありませんから営業自粛にはなりませんし、営業自粛になっても飲食店は営業できることになっています。しかし、午後7時で酒類の提供は終わりで、午後8時には閉店。飲食店で利益の大きいのは酒類ですから、利幅も小さくなりますし、売上そのものも減少します。そして、多くのアルバイトの店員は勤務時間が短縮して、バイト料が減ります。大学も休みですから、充分にバイトができる環境ですが、そのようにはなりません。

 

また、公的施設も閉鎖になっているところがあります。そのような施設には非正規の職員がたくさんおられます。小中学校も休校ですから、そこでの臨時講師の方たちも仕事がありません。したがって、休校になってからは収入が断たれています。

 

政府は収入が減った人たちに現金給付を言っていますが、果たして補正予算が認められるのかどうかです。現金給付については条件が厳しすぎることもありますが、それより何より、総理以下の、為政者とは思えない心ない発言やSNSを使った不用意な発信によって、テレビやSNSでは批判の嵐です。

 

このような中、富士吉田市(山梨県)では、1人1万円の現金給付が公表され、5月臨時議会で審議されます。財源があるからできることです。8万4,000人の人口ですから、総額5億円近い財源が必要です。決して充分な額でないことは市長も理解をした上で、それでも出したいのだと言うのです。

 

これこそが市民を向いた政治です。

 

そこで、私は4月14日の議会運営委員会に1つの提案を持参します。議員報酬と期末手当の10%削減案です。1,300万円余りの金額にしかなりませんが、彦根市として新型コロナウイルス感染症に対して行うことができる財源にしてもらいたいという思いからです。

 

総理が4月7日の記者会見で、「たとえば、たとえばですね、私たち国会議員や国家公務員は、いま、この状況でも全然影響を受けていない。収入に影響を受けていないわけであります。そこに果たして、5万円とか10万円の給付をすることはどうなんだという点を考えなければならない」と発言してしまったのです。例示として出すのに、わざわざ「国会議員や国家公務員」と言ったことが不用意ですが、今日の食べ物にも困っている人たちがたくさんいることを考えれば、為政者として言ってはならないことではないでしょうか。

 

そして、同時に議員報酬と手当を減額した金額を予備費に組み入れることも口頭で話す予定です。議員報酬を減額しただけでは、「予算の執行残」として年度末に残る(年度末補正で減額することにはなるでしょう)だけで、今年度内に有効に使うためには、他の科目に組み替えておく必要がありますから、そのように発言するのです。

 

今後、議長に宛て、議員報酬等の削減案を提出しようと思います。その後の取り扱いについては会派代表者会議などで議論をされるでしょうが、市長から何も彦根市独自の施策が出てきていない今、議員こそが真剣に市民に寄り添う必要があるのではないでしょうか。

 

議員報酬を減額するのには、新たな条例の制定が必要になります。公職選挙法によって、選挙区内の人に支給するなどはできませんから、複雑な手順が必要なのです。

 

このことが前進するのであれば、これに呼応して、市長からも何らかの提案が出てきて然るべきだと思っています。何しろ、3月26日の記者会見で、「経済対策について政府が何らかの対応策を打ち出すまで、市はつなぎの対策をしなければならない」と発言(今となっては遅い気もしますが)したのですから、そのための財源として、身を切って行動するべきではないでしょうか。

 

彦根市には残念ながら財政調整基金残高が僅か(平成30年度に21.5億円取り崩した結果、令和元年度決算では27.7億円になる見込み)しかありません。それは、本庁舎耐震化工事や新市民体育センターなどに湯水のように浪費をしてしまった(私は反対をしました)からです。いずれの施設も当初計画の2倍ほどに膨らんでしまったのですから。

 

総理へのSNSでの批判の中に、「税金は国民の為に使うもので、政府のお金ではない」というものがありました。私が常日頃、市長に対して発言していることです。議会が準備できるのは1,300万円であっても、作ることのできる金額が必ずやあるはずです。そのお金で地場産業である縫製業の皆さんに技術協力をいただき、マスクを作って配布することも一つの方法です(あくまでも一例ですが、アベノマスクの布製マスク1世帯2枚では到底足りませんから...)。

 

なぜ、そのような発想ができないのでしょう。

 

言葉だけの市民へのお願いではダメだと言うことは政府の今回の騒動で分かっているはずです。

 

まずは行動です。

 

取り敢えず、成り行き待ちではありますが、ご報告といたします。

 

 



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