平成23年5月臨時会
母が亡くなりました。
約8年間、特別養護老人ホームに入所させていただいていましたが、先週初めに喘息発作が激しくなったので、病院に入院させていただきましたものの、2日とは保たずに亡くなりました。5月24日早朝のことでした。
8年の間、本当に親身になってお世話いただいた施設の職員の皆さまに感謝いたします。議員になってからの4年間は、なかなか訪問もできずにいましたが、子が社会の第一線で頑張っている世代であって、しかも遠距離の場合には、そうもいかないのが現実だと実感いたしました。
というわけで、5月24日の臨時議会は当日の朝に亡くなったので、葬儀(26日)の段取りなどのため、やむを得ず本会議を欠席させていただきました。
今議会からは、議員定数の削減の影響もあり、常任委員会が4つから3つに減りましたが、福祉病院教育常任委員会に所属することとなりました。
新しい会派「夢みらい」の一員として、今まで以上に市民の健康と福祉、中学校給食を含む教育に目を向けて活動を進めたいと思っています。
さて、福祉の問題について考えたとき、施設は徐々に充実してきています。しかし、「ハコモノ行政」と言われ続けた時代がありましたが、そこには入所する高齢者がいて、お世話をする職員の方々がおられて、その「ハコモノ」が初めて機能するものです。社会保障・福祉に充てる予算がますます増大すると言われますが、そのことは事実だと思います。今後、私たち団塊の世代が高齢化したときには、今の施設の数だけではとても充足しなくなることは目に見えています。しかし、その後は、人口減少に伴い、余剰施設が増えることも事実です。民間の施設ですから、当然に経営資源としての「ハコモノ」をどのようにするのかはその施設が考えることではありますが、果たしてどれだけの充足率となるのでしょう。今でも特別養護老人ホームに入所するのに何百人待ちとも言われています。
また一方で、人的資源についても考える必要があります。日本は工業生産を中心とした国です。そういった部分で働く人々に影響が出るくらいにこういった施設で働く人たちを必要とするならば、工業生産にも影響が出てくることになるでしょうし、そのことは逆に考えれば、施設を担う人材に不足が生じることになるのではないでしょうか。
これからの20年、30年を見据えた中で、しっかりと彦根市と民間の役割分担を含めて、そのあり方を考えたいと思います。