平成23年5月臨時会

母が亡くなりました。

約8年間、特別養護老人ホームに入所させていただいていましたが、先週初めに喘息発作が激しくなったので、病院に入院させていただきましたものの、2日とは保たずに亡くなりました。5月24日早朝のことでした。

8年の間、本当に親身になってお世話いただいた施設の職員の皆さまに感謝いたします。議員になってからの4年間は、なかなか訪問もできずにいましたが、子が社会の第一線で頑張っている世代であって、しかも遠距離の場合には、そうもいかないのが現実だと実感いたしました。

というわけで、5月24日の臨時議会は当日の朝に亡くなったので、葬儀(26日)の段取りなどのため、やむを得ず本会議を欠席させていただきました。


今議会からは、議員定数の削減の影響もあり、常任委員会が4つから3つに減りましたが、福祉病院教育常任委員会に所属することとなりました。

新しい会派「夢みらい」の一員として、今まで以上に市民の健康と福祉、中学校給食を含む教育に目を向けて活動を進めたいと思っています。


さて、福祉の問題について考えたとき、施設は徐々に充実してきています。しかし、「ハコモノ行政」と言われ続けた時代がありましたが、そこには入所する高齢者がいて、お世話をする職員の方々がおられて、その「ハコモノ」が初めて機能するものです。社会保障・福祉に充てる予算がますます増大すると言われますが、そのことは事実だと思います。今後、私たち団塊の世代が高齢化したときには、今の施設の数だけではとても充足しなくなることは目に見えています。しかし、その後は、人口減少に伴い、余剰施設が増えることも事実です。民間の施設ですから、当然に経営資源としての「ハコモノ」をどのようにするのかはその施設が考えることではありますが、果たしてどれだけの充足率となるのでしょう。今でも特別養護老人ホームに入所するのに何百人待ちとも言われています。

また一方で、人的資源についても考える必要があります。日本は工業生産を中心とした国です。そういった部分で働く人々に影響が出るくらいにこういった施設で働く人たちを必要とするならば、工業生産にも影響が出てくることになるでしょうし、そのことは逆に考えれば、施設を担う人材に不足が生じることになるのではないでしょうか。

これからの20年、30年を見据えた中で、しっかりと彦根市と民間の役割分担を含めて、そのあり方を考えたいと思います。


第2回彦根市立病院ふれあいまつり

5月28日午前10時30分から、「第2回彦根市立病院ふれあいまつり」が開催されました。台風2号が北上中で、雨が心配でしたが、終了までなんとか保ちました。

「ふれあいまつり」は彦根市立病院と彦根市民健康サポーターズ倶楽部の主催で、滋賀県立大学と彦根歯科医師会が協力して実施されています。

今回のスケジュールとその内容をまずご紹介します。

10:30 オープニングセレモニー YOSAKOIソーラン−舞宇夢(ぶうむ) 赤鬼−
11:30 第5回彦根市立病院健康講座
      「急性心筋梗塞〜緊迫の救急現場」
      循環器科部長 綿貫正人医師
12:00 シンポジウム「地域医療を考える」
      パネリスト 日村副院長
             松木診療所 松木院長
             彦根市健康推進課 速田課長補佐
             市民代表 堀川氏・辻川氏
その間に「測定・体験コーナー」
  ★骨密度測定
  ★肺年齢測定
  ★体脂肪率測定
  ★緑内障検診
  ★水虫チェック
  ★手洗いチェック
  ★口腔機能チェック
  ★血糖値測定・身体測定
  ★のぞいてみよう顕微鏡
  ★健康体操・お口の体操
  ★妊婦体験
  ★救急蘇生体験
  ★未来のナース誕生
  ★アロマハンドマッサージ
「展示コーナー」
  ★東日本大震災医療支援報告
  ★彦根市民健康サポーターズ倶楽部紹介
  ★がん相談支援センター情報
  ★看護部紹介
  ★当院の医療を守る機器たち
  ★福祉用具展示
  ★協賛企業医療機器展示
「模擬店」
  ★おにぎり弁当
  ★やきとり
  ★やきそば
  ★フランクフルト
  ★お茶
  ★ジュース
  ★キャラメルポップコーン
  ★ヨーヨーつり
「相談・指導コーナー」
  ★お薬相談
  ★介護・福祉相談
  ★女性の失禁予防講座
  ★知っていれば安心実践介護講座
「アトラクション」
  ★外科体験
  ★院内見学ツアー
  ★いのちの教室
  ★薬剤師キッズチャレンジ
  ★ミニコンサート(近江高校、Re;)
  ★スタンプラリー
  ★ポールウォーキング
  ★ひこにゃん登場

とまぁ、盛りだくさんな内容でした。

私は、オープニング、健康講座、シンポジウムといのちの教室に参加いたしました。


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たくさんの健康な人たちが、病院に集まってきていました。


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彦根市民健康サポーターズ倶楽部代表世話人の堀川さんが、綿貫先生とたくさんの来場者に喜んでいる様子が、とてもうれしく思いました。


オープニングのYOSAKOIソーランの舞宇夢は、各地の大会で優勝している実力のあるグループで、メンバーの中に彦根市立病院の看護師さんがおられて、今回オープニングセレモニーに参加して下さったそうです。


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とても躍動感のある演技に多くの観衆が拍手を送っていました。


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さて、赤松院長の挨拶で始まった今回のふれあいまつりですが、まずは、健康講座です。

ブログに何度も紹介しています綿貫先生の話で、救急車で運び込まれた心筋梗塞患者がどのようにして元気を取り戻すのかという話ですが、1人の患者に約20人のスタッフがかかることになっているそうです。


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その緊迫した現場で、カテーテルを施し、元気を取り戻す患者が医師や看護師の皆さんの喜びでもあるのだと思います。

次に、恒例の健康弁当を食べながらのシンポジウム「地域医療を考える」に移動しました。


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穴子の蒲焼、新玉葱を器にみたてて
天麩羅(海老・さつま芋・ししとう・茄子・大葉の天麩羅)
焼き物(鮭の菜の花焼・貝柱の照り焼き・花蓮根のなます漬け・空豆の塩ゆで・笹団子・豚ヒレ肉の烏龍茶風味)
煮物(南瓜・人参・筍・オクラ・しいたけの煮物)
水物(あんこ巻き・産フルーツのゼリー・苺)
エネルギー 900Kcal、食塩 4.4g
盛り沢山でしたので、水物を食べきれなかったのが残念でした。

500円で、こんなに美味しく、バランスの取れた食事をいただけるのはとても幸せでした。管理栄養士のみなさん、シダックスの調理師さん、ありがとうございました。


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さて、シンポジウムでは、こんな話が紹介されました。

交通事故に遭って、救急車で運ばれて来た患者に、何でもないと帰されたが、やはり胸が痛いので他の病院で看てもらったところ、肋骨が折れていたということでした。本当のところは、せめてレントゲン写真を撮り、入院をさせてほしかったのに、ということでした。

しかし、入院ということだけを捉えたとき、確かに空いた病室はあるのですが、充分な医療を施すために、看護師の7:1体制を採っているので、今以上の病室を利用することができないのだということです。以前は10:1というのが普通だったのですが、手厚い看護をするために、彦根市立病院では7:1を採用しているため、このようなことになるのです。

ところで、彦根市立病院は全国で9番目にできた由緒ある病院で、市民の皆さんには、これだけの歴史のある病院であるということの誇りを持ってほしいということです。しかし、市立病院の医師の数には限りがあるので、市民は市内に70カ所ある開業医の中からかかりつけ医を決めて、それぞれ優秀な医師の皆さんのところで、まず診察してもらってほしいということでした。

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松木診療所の松木院長のお話の中では、往診を中心とした在宅医療を担っておられて、現在50人の在宅患者を診ておられるそうです。1日に6〜8軒を往診していて、子どもから高齢者まで、幅広い患者層を抱えておられます。

松木先生のお話では、彦根市立病院は大変よくやってくれていると思う。基本的に患者は開業医から紹介をして二次医療病院へ送り、回復すればまた開業医へ戻すというものであるべきで、患者に自分の行き先を探させるのは良くない。

健康推進課の速田さんからは、訪問看護ステーションでは、平成17年の延2,000回の訪問が、平成22年には6,000回と、3倍に増加している。在宅医療の大きな要になりつつあると話されました。

また、休日急病診療所は、開業医の協力で年間71日間、開かれている。ここを有効に活用してほしい。

でも、参加者の半数はその存在を知らなかったことは意外でした。

最後に日村副院長から、彦根市立病院は二次医療はもちろんのこと、三次医療も担っている。本来は救急専門医が必要だが、救急患者が搬送されてくれば外来・入院患者を診ている医師がこれに対応している。救急車は年間3,500台を受け入れていて、要請のあった98%を受け入れている。

湖東医療圏においては、開業医を外来として、市立病院を入院・手術を行うというように、分担して医療を担いたい。

次にいのちの教室に移りました。


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院内助産所の宮本助産師から、院内助産所での出産の様子の紹介ビデオを使って、従来の分娩台を使わず、家族の見守る中での出産についての紹介がありました。

一日を病院で過ごしましたが、多くのイベントの一部にしか参加できなかったことが残念ですが、第2回の病院ふれあいまつりは、小雨の中にもかかわらず、多くの市民が参加しました。彦根市立病院の担う地域医療の重要さ改めて実感いたしました。







 

有精卵を生産している農場へ

「EM菌という言葉をよく耳にします。
ところが、実はこれは俗称です。本当はEM菌という単独の微生物は存在しないのです。
もともとは有用微生物群(Effective Micro-organisms)の頭文字をとってEMと名づけられました。
EM=微生物となかなか結びつかないため、EMに微生物を指す『菌』を付け、いつしかEM菌と呼ばれ始め人びとに浸透し活用され今日に至ります。EMの生みの親だって「EM菌」と呼ぶ場面があるんですよ!
昔から利用されている人の役に立つ微生物だけを混合することで有用性をパワーアップし、さらに使いやすくしたものがEMです。(EM菌の説明のホームページから)」

ということで、EM菌について関心のあるお知り合いの方の紹介で、5月21日に大津・仰木まで行ってきました。


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日本の原風景とも言えそうな山間にその農場はありました。国友さんという方がなさっている農場ですが、田植えの終わった棚田に心が奪われました。そして、そのような風景をこよなく愛しておられるブライアン・ウィリアムズさんというペルー生まれのアメリカ人画家がこの近くに住んでおられます。


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この池には、時々ブラックバスなどを放しに来る人がいるようで、琵琶湖で捕獲を奨励していても、この池から琵琶湖に入り込んでいくそうです。マナーの問題もありますが、考える必要のあることだと聞きました。

そのような風景の中、放し飼いの鶏があちこち歩き回っていました。


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調べてみると、有精卵を生み出すためには、当然のごとく雄の鶏も必要になります。それだけコストもかかるのでしょうが...。

ということで、自然の中で放し飼いにしているのですが、このような場所であったればこその感がいたしました。


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しばらくお話しを聞かせていただいて、ブライアンさんがよく行かれるという喫茶店で昼食を摂って帰ってきました。

残念ながら、有精卵の生産量はとても少ないので、1人6個だけしかおわけいただけませんでした。

今後も微生物が人間に与えてくれる恩恵についてしっかりと考えていきたいと思いました。


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昨日、今日と、原発・議会改革・有精卵。一見繋がりのない事柄のようですが、これからの私たちの生きていく中での大切なことと、残していくべき大切な景色・考え方を目に焼き付けてきました。




 

金亀会総会

夕方からは、彦根東高校のOB会、金亀会の懇親会に出席いたしました。懇親会の受付をさせていただきました。

数多おられる先輩がたとの交流の機会です。


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様々な世界で活躍されている先輩がたちとの交流はとても大切なことだと毎年実感しています。


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30歳以上も年下の後輩や、20歳以上先輩といろいろな話をさせていただきました。

素晴らしき先輩がたにエールを送りつつ...。


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最後は応援歌・校歌(旧制県立彦根中学校・彦根東高校)を一同で合唱してお開きとなりました。






 

佐和山学区人権教育推進協議会

5月22日午前10時から、東山会館で、佐和山学区人権教育推進協議会の総会がありました。

人権というのは、様々な場面で遭遇します。障がい者差別、男女差別など、様々な態様があります。


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総会の中で、引き続き副会長を仰せつかりました。

総会終了後は研修会が開催され、人権教育について勉強させていただきました。

 

対話塾(議会改革、相模原市の活動)

全国にいろいろとできてきました議会ウオッチ。


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午前中には、今の話題でもある原発について勉強をする機会をいただきましたが、夕方からは、「対話塾」で、「議員通信簿」をテーマに、相模原市議会をよくする会代表の赤倉明男氏を講師に、コミセンやすへ行って参りました。

代表の赤倉さんは立教大学を卒業後、博報堂に入社され、TDKに転職された74歳。

TDKでは主として海外での営業担当として活躍されていたそうです。

私は昨年10月に総務常任委員会の行政視察で相模原市、多摩市、戸田市に行っているのですが、市民の立場でのこのような活動があることは知りませんでした。


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会場でいただいた「The Gallery」という会報。帰りましてホームページを閲覧させていただきましたが、すごい活動をしておられます。今、彦根市議会でも議会改革をしなければならないと考えている議員はおります。その一つとして議場開放推進プロジェクトがあります。私もそのメンバーの一人ですが、市民に傍聴に来ていただくために、まずは議場に足を運んでもらう必要があると考えたからです。毎定例会初日には議場コンサートが開催され、たくさんの人がお越しになります。しかし、翌日、いやコンサートだけが満員で、本会議には誰もとってよいくらい、傍聴者が少ないのが現実です。


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相模原市議会をよくする会のホームページには会報が掲載されていますが、概ね彦根市議会でも問題にすべき様々なことが書かれています。

私は、赤倉さんに、年4回の本会議の傍聴をずっと続けるのは相当忍耐力がいると思いますが、そのエネルギーの根源は何ですかと伺ったところ、アメリカの格言に「オムレツを作るためには卵を割らなければならない。」と仰いました。つまり、誰かが民主主義をもっと発展させていかなければならないということです。

その思いの原点は相模原をよくしたいということに尽きると思います。松沢前神奈川県知事から神奈川県議会の通信簿をつけてほしいとの要請があったようですが、人数の点などから、とても受けられないと辞退されたようですが、それほど神奈川県では注目を浴びている方のようでした。

私どもは、今回、「夢みらい」という新しい会派を結成いたしました。本気で議会改革に取り組む覚悟です。赤倉さんに彦根市に来ていただいて、会派の皆と共にもう一度議員の通信簿について意見交換したいと思います。

勉強会は会場の都合で2時間でしたが、私は質問したいことが色々とあって、その後の懇親会にも是非参加させていただくことにし、近くの居酒屋についていきました。

県会議員の中沢さんも参加されていたので、遅くなることを覚悟の上で、更に質問させていただきました。

こんなおもしろい談義は久しぶりで、時間のたつのも忘れ、帰宅は深夜12時でした。


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例えば、議会での居眠り、私語などは、やはりどこにでもあるんだ、と。また、議員が手にしている会議資料(議案書)が真っさらで読んだ形跡のない議員もいます。そのような議員はどこにでもいるのでしょうが、決してそれでよい筈はありません。

私は、毎回の議会での提案については事前に十分に目を通し、関係のある事項についてインターネットで調べたり、職員に確認に行ったりと、時間が取られるものです。

今回、勉強会で得た知識を議会にフィードバックして、よりよい議会づくりに励みたいと考えます。
 

原発の勉強会

 5月20日午前中、彦根市立子どもセンターで、「ぴゅあみつば」の主催で、原発の勉強会がありました。4年前、彦根市立病院でお産ができるようにと、おさなごを抱いて署名活動をしていた高居涼佳子んなどが主宰している会です。私もその署名活動にお手伝いをさせていただきましたが、しばらくぶりに参加させていただきました。


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今回の東日本大震災で、日本、いや世界中が関心を持っている原発での災害については、特に子どもたちを抱えた彼女たちにとって、関心の高い問題です。

会場に行って驚いたのは、新人議員で27歳の北川元気議員が来ていたことです。どうやら高居さんの呼びかけで参加したようですが、議会事務局にあるレターケースに入っているものをはじめとして、「様々なイベント・研修などには積極的に参加するつもりだ」とのことでした。

原発は不要であると言い切ってしまうことは、電力の安定供給を考えたとき、そして平和で豊かだった時代を経験した人間にとっては、いささか疑問符が付きます。確かに、いろいろなメディアで節電などを呼びかけていますが、しかし、100%脱原発とまで言い切るほどの安定的な電力供給源が確保されているとも言えません。温暖化を促進すると言われて、枯渇することも考えられる化石燃料による火力発電、渇水も考えられる水力発電、そして安定性に乏しい風力発電など、どれをとっても安定供給という点では問題がありそうです。太陽光発電だけはある程度安定して供給できるでしょうが、工場などで利用するには十分とは言えないのではないでしょうか。


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私が考えるところでは、19世紀にはじまる経済学的な面での電力供給が、最初は水蒸気による発電機で生み出され、その後は石炭による発電へと移行していった歴史を考えたとき、常に安定的な供給のために努力し続けてこられた研究者や電気事業者に敬意を表さなければならないと言えるでしょう。未曾有の大災害である今日の大震災で、たまたま津波が襲来し、施設が損壊したことが原因で、今まで電力供給の恩恵を受け続けてきた私たちが、そのことを余りに追究することはどうでしょう。

さて、夏のような日差しのもと、子どもセンターは緑がいっぱいで、目の前の宇曽川に浮かぶボートがとても涼しげに見えていました。


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確かに必要悪とも言える電気です。電気がなければ今の世の中は全く動かないと言ってもよいでしょう。火力発電所も化石燃料を使用していますし、COも排出しています。

資料としていただいた中に書かれている問題点は一面では確かに事実です。でも、中には先に書いたような火力発電所によるCOの排出問題には言及していません。物事には表裏それぞれの見方がありますから、それはそれでよいのでしょうが、完全に得心のいくものでないこと、矛盾を抱えて我々がいま生活していることを考えてみる必要があるでしょう。

しかし、滋賀県、特に琵琶湖の対岸の高島市は、福井県にある14基の原発から至近距離にあります。彦根市にしても50キロ程度しか離れていません。いま、福島で言われている20キロ・30キロという距離ではありませんが、しかし、冬場の北西の風を考えれば、決して安穏としていられないのは事実です。

改めて、生きていることの難しさを実感させてもらった半日でした。


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連休のいろいろな行事(特に対話の会政策勉強会)

選挙も終わり、連休中にはいろいろな行事が行われましたので、参加させていただきました。

まず、5月3日には野洲市のコミュニティセンターで、対話の会の政策勉強会が行われました。対話の会顧問の嘉田知事も出席され、福島原発の事故に関連して(滋賀県のお隣、福井県には同じように原発が立地しています。)防災の話題と平成23年度の滋賀県の重点施策について勉強をすることができました。


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その中で、平成23年度の滋賀県の重点施策のあらましの資料を受け取りました。

重点施策のテーマは「『住み心地日本一の滋賀』を目指して」で、8つの未来戦略プロジェクトにまとめられています。

1.子育て・子育ち応援プロジェクト
2.働く場への橋架けプロジェクト
3.地域を支える医療福祉・在宅看取りプロジェクト
4.低炭素社会実現プロジェクト
5.琵琶湖の再生プロジェクト
6.滋賀の未来成長産業プロジェクト
7.地域の魅力まるごと産業化プロジェクト
8.みんなで命と暮らしを守る安全・安心プロジェクト
があります。


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重点施策に関係する事業と予算額を以下に転載します。「★」は新規事業

1.子育て・子育ち応援プロジェクト
  ☆周産期保健医療対策費 227,371千円
  ★助産師外来・院内助産所開設推進事業 3,340千円
  ☆小児救急医療体制の充実・小児救急電話相談事業
     100,757千円
  ☆産科医・小児科医の充実 82,900千円
  ☆発達障害者支援センター設置事業 37,980千円
  ☆認証発達障害者ケアマネジメント支援事業 12,933千円
  ★ほっと安心子育て支援事業 72,200千円

  ★体系的な環境学習推進支援事業 4,655千円
  ★低炭素社会づくり学習支援事業 2,978千円
  ☆びわ湖フローティングスクール事業 260,787千円
  ☆たんぼのこ体験事業 (自治振興交付金として計上)
  ☆森林環境学習「やまのこ」事業 108,604千円
  ☆次世代文化芸術推進事業 14,000千円
  ☆しがこども体験学校推進事業 3,331千円
  ☆「地域の力を学校へ」推進事業 6,791千円
  ★親子冒険遊び推進事業 3,000千円

  ★確かな自己実現支援事業 15,000千円
  ★特別支援学校就労拡大強化事業 8,173千円


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2.働く場への橋架けプロジェクト
  ★おうみしごと体験事業 3,000千円
  ☆中学生チャレンジウィーク事業 509千円
  ★普通科におけるキャリア教育推進事業 4,464千円
  ☆職の担い手育成事業 3,000千円
  ★伝統産業弟子入り体験推進事業 1,544千円

  ★若年休職者就職支援事業 4,700千円
  ☆ニート・フリーター対策事業 3,000千円
  ☆離転職者等能力開発事業 366,228千円
  ★中小企業振興資金貸付金雇用支援枠 57,000千円

  ★女性の就労トータルサポート事業 30,697千円
  ☆女性のチャレンジ支援事業 4,673千円
  ☆ワーク・ライフ・バランス企業応援事業 1,556千円
  ☆民間保育所整備事業費補助 1,089,091千円
  ★家庭的保育推進事業 2,005千円
  ☆保育人材確保推進事業 3,680千円
  ☆放課後児童健全育成事業補助 561,591千円
  ☆放課後児童クラブ施設整備費補助 128,686千円
  ★男性の育児休業取得奨励金支給事業 3,000千円

  ☆重症心身障害者等通所施設整備事業 242,300千円
  ☆障害者就業・生活支援センター事業 47,726千円
  ☆働き・暮らし応援センター事業 22,939千円
  ★アール・ブリュット推進事業 26,190千円
  ★社会復帰・就労をめざす若年認知症対策の推進
     1,575千円
  ★農業高校の障害者雇用推進事業 7,488千円


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3.地域を支える医療福祉・在宅看取りプロジェクト
  ☆医師確保のための総合対策 368,940千円
  ☆看護職員確保等対策事業 892,490千円
  ★地域を支えつなぐ医療専門職育成事業 881千円
  ★地域の医療福祉を守り育てるための啓発事業 3,000千円

  ☆がん計画推進事業 113,065千円
  ☆がん検診推進事業 20,136千円
  ★糖尿病医療連携体制整備事業 1923千円
  ★健康情報提供事業 7,792千円
  ★遠隔診療体制整備事業 8,357千円

  ☆在宅医療等の推進 106,918千円
  ☆県民主導介護予防地域づくの促進事業 1,795千円
  ☆認知症疾患医療センターの医療相談支援事業の推進
     12,300千円
  ☆認知症相談医の養成確保 451千円
  ☆難病医療連携推進事業 13,556千円
  ★福祉読本作成事業 1,651千円


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4.低炭素社会実現プロジェクト
  ☆電気自動車普及促進事業 53,393千円
  ★滋賀交通ビジョン策定事業 13,000千円
  ★電気補助自転車率先導入事業 2,866千円
  ★自転車利用促進事業 16,691千円
  ★生活交通セーフティネット事業 25,100千円

  ☆個人住宅用太陽光発電導入・省エネグリーン化推進事業
     30,000千円
  ★省エネ診断等地域支援活動推進事業 10,446千円

  ★低炭素社会実現に貢献する事業者評価手法検討調査事業
     14,500千円
  ☆省エネ設備整備事業 16,000千円
  ☆滋賀エコ・エコノミープロジェクト推進事業 3,000千円

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5.琵琶湖の再生プロジェクト
  ☆漁場環境保全創造事業 297,500千円
  ☆湖底環境改善事業 4,900千円
  ☆琵琶湖固有種ワタカで学ぶ南湖再生事業 4,000千円
  ☆水田等水辺利用による水産資源の
    効率的回復技術開発研究 8,698千円
  ☆有害外来魚ゼロ作戦事業 81,315千円
  ★オオクチバス稚魚発生抑制事業 20,000千円

  ☆水質汚濁メカニズム解明調査 32,092千円
  ★琵琶湖深湖底低炭素化と生物の関係究明 9,543千円
  ★南湖生態系の順応的管理方法の検討 18,615千円
  ☆内湖再生検討事業 54,000千円
  ★内湖の在来魚生産機能の回復・向上試験事業
     13,500千円
  ★水草対策事業 90,000千円
  ☆水草・ハス人力刈取事業 15,246千円
  ☆水草刈取事業 44,871千円
  ☆総合流域防災事業 15,750千円
  ☆カワウ漁業被害防止対策事業 13,395千円
  ☆カワウ総合対策推進事業 3,764千円

  ★琵琶湖再発見事業 8,000千円
  ★マザーレイクフォーラム推進事業 2,970千円
  ★地域再発見!参加型移動博物館事業 17,840千円
  ★びわ湖の日30周年事業 38,216千円

  ★琵琶湖環状線小学生体験学習プログラム支援事業
     3,000千円
  ☆びわ湖フローティングスクール事業
     (フローティングスクール予算に含む)
  ☆琵琶湖淀川流域自治推進事業 2,678千円


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6.滋賀の未来成長産業プロジェクト
  ★「てんびん棒中国へ渡る」事業 11,258千円
  ★滋賀県東京ビジネスオフィス整備事業 2,087千円
  ★中小企業振興の基本的なあり方検討・推進事業
     12,000千円
  ★電池産業支援拠点形成事業 28,592千円
  ★水環境ビジネスの推進 13,948千円
  ☆中小企業経営新支援事業 13,156千円
  ☆地と知をつむぐビジネスデザイン構築事業 39,839千円
  ★企業誘致対策企業調査事業 4,652千円

  ★「おこしやす」三方よし仕事おこしやす支援事業
     28,383千円

  ★近江の工場長サミット開催事業 1,200千円
  ★未来成長拠点形成事業 16,478千円
  ☆スマートIC整備事業 256,295千円

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7.滋賀の魅力まるごと産業化プロジェクト
  ★広めよう、おいしい滋賀発信事業 10,500千円
  ☆環境こだわり農業支援事業 207,247千円
  ★「近江牛」輸出促進事業 6,458千円
  ☆しがの農水産物マーケティング戦略推進事業
     13,362千円
  ★美味しい「食」の情報発信総合事業 6,600千円
  ★「食べることで、びわ湖を守る。」推進事業 15,740千円
  ☆しがの水田野菜生産拡大推進事業 30,000千円

  ☆滋賀・びわ湖ブランド推進事業 931千円
  ★滋賀の魅力発信事業 4,543千円
  ★「滋賀県観光の個性化を図り、磨きをかけ、
    どのように発信するのか」検討事業 1,918千円
  ★「美の滋賀」発信事業 10,600千円
  ★「祈りの国 近江の仏像」展キャンペーン事業 2,000千円
  ★琵琶湖文化 魅力発信プロジェクト
    /近江水と大地の遺産魅力発信事業 5,000千円
  ★近江の仏教美術等活用発信検討事業 3,572千円
  ★琵琶湖文化 魅力発信プロジェクト
    /近江の仏教美術等発信・再生支援事業 10,950千円
  ☆湖国での「集い」(コンベンション)招致事業 3,083千円
  ☆大河ドラマ「江」関連誘客促進事業 42,164千円
  ★近江路・仏女ブロガー旅紀行事業 2,000千円
  ★映像誘致・ロケ支援事業 6,500千円
  ☆観光物産情報発信事業 26,688千円
  ☆東アジアから滋賀へ誘客事業 15,201千円
  ★滋賀ならではのニューツーリズム推進事業 3,698千円
  ★みんなのふるさとづくり応援事業 500千円
  ★ビワイチ自転車ネットワーク整備計画策定事業
     4,000千円

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8.みんなで命と暮らしを守る安全・安心プロジェクト
  ★危機管理センター基本計画策定事業 9,283千円
  ★メディア連携総合防災訓練事業 4,620千円
  ☆新型インフルエンザ対策事業 163,338千円
  ☆滅災協働コミュニティ滋賀モデル推進事業 2,206千円
  ★地域で育む防災・防犯活動支援事業 3,392千円

  ★犯罪の起きにくい社会づくりのための「地域の絆」再生事業
     4,285千円
  ☆「なくそう犯罪」安全なまちづくり推進事業 8,389千円
  ★「命の大切さを学ぶ教室」推進事業 1,200千円
  ★通学路安全対策事業 8,000千円
  ★思いやりゾーン事業 14,000千円

  ☆みずべみらい再生(浚渫、草木伐開、護岸補修)
     2,366,000千円
  ★みずべみらい再生
     (川・人・地域がつながるふるさとの川づくり)
     10,000千円(浚渫等の内数)
  ☆みずべみらい再生(ふるさとの川づくり協働事業)
     181,600千円
  ★水害に強い地域づくり 31,393千円


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次に、5月4日には彦根市民会館で開催されました彦根市写真連盟の展覧会を見学させていただきました。


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また、荒神山の子どもセンターで開催されました子どもフェスタも見学させていただきました。


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5月5日の午前中には、双葉荘で開催されていました岩下哲士さんの展覧会。双葉荘のナナちゃん(二代目)も元気でした。


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午後からは千鳥ヶ丘の春祭りに参加いたしました。春祭りについては稿を改めて書いてみます。

従来の「何でも行政」から「市民の手」で物事が動くという過渡期にあると実感いたしました。 


春まつり

千鳥ヶ丘自治会は、以前にも紹介してありますが、昭和35年頃に開いた町です。当時30歳くらいで引っ越してこられた方々は80歳を越えているということになります。そして、その後、子どもの世代は他の地域に引っ越したり、仕事の関係で東京や大阪に住むようになり、第一世代ともいうべき人たちがたくさん暮らすというのが現実です。中には、新しく千鳥ヶ丘に住むようになった人たちもいますが、でもそういう人たちは少数です。

その結果、小学生や中学生の世代は少なく、ついに3月末をもって子ども会は解散するということになりました。春まつりのため、子どもたちの健康な成長を願い篤志によって作られた子ども神輿の巡行もできなくなってしまいました。これは夏の伝統行事でもある地蔵盆についても、子ども会が担っていた役割を考えていかなければならないことになるのでしょう。

そもそも、神輿の巡行は神社でお祓いを受けて、その後で巡行するというのが宗教的な意味でしょうから、神社まで子どもたちの人数が少なくて神輿を担いで行けないとなれば、巡行できないとの結論になるのも仕方ないでしょう。

しかし、神輿の組み立て作業だけは、誰かが経験をしておかないと、将来ふたたび神輿の巡行ができる時代が来たときのために不都合が生じますから、今年度の自治会役員会の結論としては、組み立て・解体は経験しておくということになりました。


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そこで、高齢者の多い地域であるという認識をした上で、子どもたちを地域全体で育てるという意味からも、紙芝居を老若男女で楽しもうという企画が出されました。午前中に神輿の組み立てをして、昼食をとった後、自治会長が市立図書館から借りてきた紙芝居で、しばしの間、楽しみました。このような企画が定期的に催されると、「子どもたちを地域で育てる」という風潮に繋がるのではないでしょうか。


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そして、神輿の解体がされ、協力していただいた皆さんでの反省会。大きく変わった春祭りの話題を中心に、これからの自治会のあり方も含めて、話の尽きないひとときが夕闇迫るまで続きました。


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