2011年の折り返し

本日は6月30日。

1年の折り返しを迎えました。

4年前に彦根市議会議員に当選させていただいて、がむしゃらに医療・福祉などを中心として活動してまいりました。私には、当初は「彦根での分娩が満足いくものに」が最大の願いでした。彦根市立病院から3人の産婦人科医が退職して、彦根市立病院での分娩ができなくなりました。そのことを何とか解消できるようにと活動してきました。そして、民間診療所が新たに開設され、少なくとも市内の年間出産数である約1,000件の分娩がまかなえるようになりました。

このようにして、病院という施設との繋がりができたことから、「産婦人科」という分野から「医療全般」へと視野が広まり、そもそも医療とは何か、問題の根源は何かを調べる中で、あらゆる問題が医療制度そのものに起因することを知り、そして地方議員の宿命として、制度そのものへの挑戦に限界のあることを悟り、それでは今ある制度の中で、私も知らなかったそのシステムを市民に知らしめ、少しずつではあるものの、協力をしていこうと活動の場を広げていきました。

そして、病気や怪我で入院をしても、では次はどうするのかという「介護」などの福祉との連携という課題に直面いたしました。このブログでも何度か書いていますが、多くの公立病院は二次医療を担っています。場合によっては三次医療にも匹敵する治療を行っています。

そうであるからこそ、ちょっとした風邪や怪我についてはかかりつけ医を決めておいて、そこで診察・治療してもらうことを伝えて参りました。

公立の病院は市民の税金で設置しているのだから、風邪や怪我でも診察するのが当然だという意見も聞きますが、より重篤な患者さんがたくさんいるのです。人に貴賤や人命に軽重はないのと同じように、病気や怪我にも軽い重いはないから、という理屈です。より重篤な患者さんや、ましてや連日搬送されてくる救急患者への対応も必要となる公立病院では、救急医が置かれていない現状からすれば、外来で診察の順番を待っていても、救急への対応で長く待たなければならないことも仕方のないことをご理解いただきたいと思います。

限りある資源としての医療スタッフを疲弊させないためには、患者側の理解が必要です。ましてや、患者の日常をよく知るかかりつけ医であれば、普段の生活から病気の予測もある程度は可能でしょう。そのことについての教育が必要なのかも知れません。

福祉という面では、病後の介護などとともに、障がいを持つ人たちへの思いやりということも学ばせていただきました。また逆に障がいを持つ人たちからも心根の温かさ・優しさも体験する機会をたくさん得ることができました。

人それぞれの置かれている場で、たくさんの人々に支えていただき、いろいろなことを教えていただきながら、多くのことを吸収することができました。そして人と人の繋がりの中で、その接着剤のような役割を果たしていくべきであると実感しています。

7月2日には「地方自治と福祉のまちづくり」と題する龍谷大学福祉フォーラムが、長浜市港町の「臨湖」で午後1時から開催されます。

http://rec.seta.ryukoku.ac.jp/pdf/11forum.pdf

いろいろな人との繋がりの中で、同じ日時に重複して出席したい会議やイベントがあります。でも、私の体は一つしかありませんので、どれかを選択する必要がでてきます。「顔さえ出しておけば」というのは、許されることではないと思います。ましてや、自分を必要としている会議や、自分がどうしても知っておくべき物事の勉強会などであれば、尚更です。しっかりと勉強して参りたいと思います。それを少しずつお伝えしていくことで、私が得てきた知識を広めたいと思っています。






 

平成23年6月定例会閉会

本日、6月29日、平成23年6月定例会が閉会しました。

今回の議会では、福祉病院教育常任委員会と市民産業建設常任委員会に付託される案件はなく、予算特別委員会と企画総務消防常任委員会だけが開催され、また一般質問も議員定数の削減の影響もあって2日間で終了したため、会期の割には短く感じた定例会でした。

しかし、唯一行われた常任委員会である企画総務消防常任委員会を傍聴したのは、「夢みらい」の議員だけだったように記憶します。自分が所属する委員会の審議がある場合には、理事者から提出された資料に目を通し、質問すべきところを精査するために傍聴できないこともやむを得ないかもしれませんが、この現状はどうなのでしょう。

昨夜、NPOスミス会議の事務局会議が開かれましたので、同席していましたら、スミス会議の総会前の日程調整で、監事をしている田島一成代議士とのやりとりに遭遇しました。田島一成代議士は、7月上旬の週末は東日本大震災の被災地に行くということで、結局7月17日に監査を受けるしか方法がないようでした。

多くの国会議員が田島一成代議士と同じようなことをしているのであれば、今、永田町で繰り広げられている事態は一体なになのでしょう。それとも、与野党の執行部は被災地の現状(まさに、今という、100日を過ぎたこの時点でどうなっているのか)を知らずに、政争を巻き起こそうとしてるのでしょうか。

そして、多くの国会議員は、そういった執行部の被災者を慮らない態度に不満はないのでしょうか。

具体策ではなく、理念が先行している法律案と引き替えに退陣という条件を出すなど、「今」という時に苦しんでいる人たちの望んでいるものとは余りにかけ離れています。

今朝の京都新聞に、JR仙石線野蒜(のぞる)駅で地震に巻き込まれた上下のすれ違った電車に乗っていた人たちのルポが出ていました。

仙台に向かう上り電車の乗客は直ちに避難所に指定されている場所に移動したのですが、津波が避難所にまで到達し、残念ながら何人かの人たちは、引く津波に呑み込まれたそうです。

一方、石巻に向かう下り電車は、たまたま高台に停車したので、乗客はそのままの場所にとどまり、更には最も高みにあった車輌に全員が移り、肩を寄せ合い、少ない弁当や総菜を分け合って、暖を取りながら一夜を過ごして、無事に全員が救助されたとありました。

共に分かち合う素晴らしい日本人の美徳とまで海外メディアに賞賛されたと同じことが起こっていたのです。

それと比較して、永田町の有り様はどうしようもありません。

地方議員の限界を感じながら、筆を置きますが、素晴らしい国・日本の国民のために、いま一度、国会議員の皆さんに反省していただきたいと思います。

彦根から支援にかけつけた「江州ナイン」の活動を見習ってもらって....。


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そして、次の写真はいわき市災害救援ボランティアセンターのHPから拝借させていただきました。








 

明日、最終日

6月29日に、平成23年6月定例会の最終日を迎えます。

今回は、去る4時24日投開票の選挙直後の定例会でしたが、大きな上程議案もなく、常任委員会も企画総務消防常任委員会と予算特別委員会だけが招集されて、閉会を迎えます。

国政レベルでは、混乱が続き、私としては、そちらのほうが心配です。東北地方の多くの被災者の皆さんのために、国としてどのような支援をしていくか、そのことに全力をあげるべき時に、与野党ともに意地の張り合いの様相を呈していることが、国民の政治離れを助長してしまうのではないかと心配です。

国政選挙の投票率はもとより、地方の選挙においても投票率の低下が著しいのは、こういった混乱から、「誰を選んでも前に進まない」「誰も投票したくなる候補がいない」といった抵抗感から来ているのではないでしょうか。

口では「与野党挙げて」と言いながら、野党の立場から政権内部に入り込む議員が出たことに、「除名だ」と叫んでいるようでは、「衣の下の鎧」そのものです。まさに党利党略以外の何者でもありません。

「政治は数だ」とはよく言われることですが、そのことの前に国民のウォンツがどこにあるのかを考えてみれば、衆参ねじれ状態である今、「数を頼む」のではなく、「お互いが歩み寄る」という姿勢こそが求められているのではないでしょうか。

せっかく、政権交代可能な枠組みが、第二次大戦後60年にしてようやく生まれようとしてきたのに、そこに生じた「衆参のねじれ」が、結局は「数を頼む」ということだけに動いているように感じられてなりません。

もちろん、中には是々非々で常に国民のウォンツを受け止めようとしている政党もありますが、その政党がキャスティングボートを握っているわけでもないため、ポピュリズムと酷評されたりもしています。

報道の姿勢も問題です。「政局」という、岡目八目で衆目を集めたいかのごとく、「自発的辞任」か「総理大臣の専権事項である解散権の行使」かなどと煽っていることに疑問を感じてしまいます。一方では被災地支援ができていないことに批判をしているのであれば、衆議院の解散によって生ずる政治的空白を求めているが如き報道をするべきではなく、しっかりしたスタンスとして「被災地支援のためには、どのような与野党の協力態勢が最適であるのか」など、建設的な立場を持っていなければならないのではないでしょうか。


もう一つ感じることは、国難の時であるからこそ、官僚の持つポテンシャルを活用することだと思います。自己保身をしたがる官僚もいるでしょうが、私はそういった人たちは少ないと信じたいのです。最近は官僚OBということで様々な番組に登場する40歳代の人たちも多くいます。彼らがなぜ官僚を辞めたのか。莫大な予算をバックにして、どうすれば国民のためになる施策になるのかについて、彼らは素晴らしいノウハウを持っているはずです。多くのこういった官僚OBは、政治体制に諦めを感じたのであれば、それはまさしく55年体制のもたらした負の遺産ではないでしょうか。

政治主導という言葉で政権交代ができた部分もありますが、政治家はいわば基本スタンスを示すことで、その詳細の部分については法令に合致しているかどうかをも含めて官僚に委ねざるを得ないのは仕方のないことです。そして、法令上の制約があるのであれば、その制約を改めるべきだとする提言を官僚が政治に訴えるべきものだと思います。

根本は何であるのかという、その一点です。

政治が担うべきものは、様々な規制が存在するとすれば、その規制がポピュリズムではなく、真に国民のためになるかどうかに帰すると思います。


些細な話ですが、民生委員をしている夫から聞いた話です。介護認定を請求するために、ある方が福祉事務所に言った際、「これとこれは、あなたの家庭では認められないでしょう」と言われたそうでした。そこで、夫は、「法令に従って職務を行うのは公務員のあるべき姿かも知れないけれども、この家庭にとって考えてみれば、その規制は妥当だと思いますか」と言ったそうです。

確かに法令の中では認められないことになっているでしょうが、そのことが、「介護制度制定の趣旨」という根本に立ち帰ってみたとき、窓口として疑問を感じるのであれば、それを上司に伝え、あるいは様々な機会を通して、理不尽なシステムであると訴えるべきではないでしょうか。

それを受け止めるのは議員であるかも知れないのですが、そういった声はなかなか議員には届いてこないものです。まず、全体の奉仕者であるべき公務員が(守秘義務の問題もありますが)普遍的な問題としての意見を伝える(ある種の)義務もあるのではないでしょうか。


真の国民・市民のための政治は、それぞれの立場は異なったとしても、小異を捨てて大同すべきではないでしょうか。

いま、政争を欲しているのは視聴率が求められているテレビなどだけだと信じたいと思います。


 

花いっぱい運動(6月25日)

6月25日(土曜日)午前10時。彦根市立病院の医療情報センターで、「花いっぱい運動」の作業の打ち合わせが行われました。


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今回は、メンバーの今井さんのご紹介で樹医の葛目さんにお越しいただき、私たちが直接植えたシバザクラと、寄付で集められたハナミズキのことをはじめとして、花の手入れについて実践的な講習を受けました。

これまで、何度も市役所や病院に草木の手入れについて提言をされてきた経緯を話された後、シバザクラについてはこれからの手入れの仕方について詳しく話していただきました。


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彦根市民健康サポーターズ倶楽部のメンバーと「花いっぱい運動」のメンバーは重複しているところもあり、この「花いっぱい運動」の他にも、健康講座への協力や、5月に行われた「彦根市立病院ふれあいまつり」への協力など、自分に適したパートに協力をすることで、少しずつではありますが、参加者も増えてきています。

今後、団塊の世代が第一線を退き、社会への恩返しを行動に移そうとしておられるのであれば、是非とも毎月第2、第4土曜日の午前10時に彦根市立病院の(くすのき通り側の)入り口を入ってすぐ左手にある「医療情報センター」にお越し下さい。


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この日は、天気予報では雨が降るかもしれないとのことでしたが、きれいに晴れ渡り、しかも雨の後でしたから、その後の作業にはとても最適な日でした。


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世話人の一人である綿貫先生から、今日の作業について話しがあり、分担して作業に入りました。


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思い思いの場所での作業には少し暑く感じましたが、フラワー・セラピーに好結果が出るようにと、参加者一同、草取りなどに励みました。


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私も、ハナミズキの並木の間に植えられた向日葵の周囲に雑草が繁茂しかけていましたので、そこを重点的に作業しました。


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普段の日には、病院職員を中心に組織されている「ラ・フルールの会」の皆さんが作業をされていますので、私たちは月に2回ということになりますが、それでも、病院の環境がよくなることの手応えを感じる作業です。


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全国各地には、患者さんや見舞いに訪れた家族・友人などを花で癒そうという考え方に基づいて、病院の中を積極的に整備しているところがあります。

「地域に根ざした病院」を良くするのは、私たち市民の心構え一つだと思います。そのためには、私にできる仕事を一つひとつ進めていくことしかないと思いますし、市民の皆さんも、限られた病院という施設、限られた医療スタッフなどを理解し、彦根市立病院の担うべき役割(二次医療を中心として、時には三次医療)を分かって、彦根市立病院を利用していただきたいと思います。

彦根市立病院をはじめとして、どの病院のHPにも、「かかりつけ医をもちましょう」とか「休診の日などに急な発熱などが起こったときは休日急病診療所なり休日当番医に」などとPRしています。これは何も病院の我が儘ではありません。限られたスタッフが過度の負担に耐えられなくなり、結局日常の業務に支障が出る可能性があるからです。

表面的には外来の診察は午前中となっている病院が多いのですが、午後からは手術なり入院患者の回診があります。更には、彦根市立病院ではその合間にも入ってくる救急患者の搬入などにも対応しておられるのです。

特に、救急患者の場合には、時として10人を超えるスタッフがつきっきりにならなければならないこともあります。そして、彦根市立病院では要請のあった救急患者の98%を引き受けているのです。

是非とも、一人ひとりの市民がこのような現実を理解した上で、医療機関を利用されたいと思います。


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これら一連の活動については、滋賀県社会福祉協議会と滋賀県レイカディア振興センターが発行しています「じゅげむ」2011年夏号に6ページにわたって掲載されました。この冊子は、市役所・町役場・保健センター・公立図書館・公民館・老人福祉センター・病院・公共ホール・市町社会福祉協議会・老人クラブ連合会・淡海ネットワークセンター・県立近代美術館・滋賀銀行・関西アーバン銀行などで読むことができます。


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この表紙の「じゅげむ」を見つけたときは、手にとって、ご覧いただきたいと思います。





 

個人質問と過去ブログ関連2題

21日午後一番に個人質問でした。

やはり、少し時間が足りなくなってしまい、最後の質問にまで至らず時間切れになってしまいました。意気込んで質問の数を増やし過ぎたと反省しています。

21日で16議員の質問は終了して、予備日としてあった22日は会議の日程はありません。そして、23日に予算特別委員会が開催されます。


昨日までに掲載しましたテーマについて2つの新しい情報が入ってきました。

一つは「産地発 たべもの一直線」です。7月3日(日)午前6時15分からの35分間と、再放送が7月11日(月)午後4時05分からです。滋賀県・琵琶湖産の鮎について、木村泰造さんがそのOnly Oneであることを話されるそうです。実は、琵琶湖の鮎は鱗がきめ細かく、養殖したものとは雲泥の差があるそうです。「畜養」という手法で、自然の鮎を養魚池で成長させることで、他とは比べるべくもない素晴らしい美味しさになるそうです。初めて鮎を畜養されたのが木村さんの祖父。テレビがまだ珍しかった時代に、木村さんの祖父が今回と同じようにテレビに出演されたそうです。現在の流通とは比べるべくもない時代に、東京まで生きた鮎を運ばれたようです。

私からすれば、鮎だけではなく、鮒寿司の魅力についても話してもらえればよいのに、と思いました。「なれ寿司」の一種である鮒寿司は、古来からの保存食で、琵琶湖のゲンゴロウブナを使ったもので、近年は材料となるゲンゴロウブナが減ったことによって、大変に高価なものになってきています。若くして東京に出て行った夫の伯父に鮒寿司を送ったら、「腐ったものを送ってきて」と言われたそうで、一種独特の風味は、滋賀県の風土に育ったものだと思います。

鮎について言えば、塩焼き、飴炊き、南蛮漬けなど、バラエティに富んだ料理に使えるものですから、大変に重宝されるものですが、「畜養」という視点からすれば、水の管理が大変だそうで、水温調節をはじめとして、酸素の供給など、毎日の管理が重要な仕事だということです。畜養池に張り付いて鮎の餌の食べ方や動きを観察して、大きく育ってくれるのを注意深く見守る必要があるそうです。

どんな内容の放送になるのか、今から楽しみです。


もう一つ。「高宮の心を東北へ」に書きましたいわき市への炊き出しが、6月21日の中日新聞朝刊滋賀版に掲載されました。今回の炊き出しの前に、実は文房具の支援などもされていました。地元・高宮町の3,000戸にチラシを配り、義援金と文房具を集めておられたのです。今回の炊き出しの前哨戦だとは思っていませんでしたので、余り気にも留めていなかったのですが、新聞記事ではその辺りの繋がりについても記事になっていました。

http://blogs.yahoo.co.jp/mmmkma/28230526.html


こちらのブログに、その経緯なども掲載されています。

私の周りの人たちが、テレビに出演し、新聞に載るということは大変に嬉しく、素晴らしいことです。

彦根市でも職員を福島県富岡町に派遣しています。岩手県では統一地方選挙(4月)で実施できなかった知事選挙や各地の首長・議員の選挙が9月には実施できそうだと新聞に出ていました。選挙というのは、投票所・開票所だけが確保されればできるものではありません。選挙人名簿が整理されなければ、有権者を特定できないわけですから、ようやくそこまでの事務作業も進んだのだと感じるのです。

もちろん、いまだに東北各地で7,472人(6月21日現在)の行方不明者がいるわけで、その取り扱いについて、今後選挙管理委員会などで検討されるのでしょうが、そういった事務作業も全国各地から応援に駆けつけている多くの自治体からの派遣職員の手で支援が続けられるのだとは思います。

政治の決断すべきことがらは多岐多様にわたっています。中には死亡した町長の職務代理者であった副町長の任期が切れ、総務課長が更にその代理を務める自治体もあります。しかし、町長だからこそできる決断、町長だからこそするべき決断というものがあると思います。国政レベルでの与党内の混乱はもとよりですが、与野党一致してこの国難を乗り越えなければならないのに、「決断」ができない与野党のトップには情けなさを通り過ぎて、絶望感すら感じてしまいます。誰しも引き際というものは大切です。一度、口に出した「退陣」という発言は何にも増して重いはずです。この期に至っては「私の手で三次補正予算まで」というのは陳腐でしかありません。国際社会での評価も考えなければなりません。

今、一瞬一瞬を苦しみながら避難所で暮らしている人たちのことを考えたとき、そのように思わずにはいられません。



 


産地発 たべもの一直線

昨日、昔からの知り合いの木村泰造さん(木村水産社長・前彦根観光協会副会長)から電話があり、7月3日(日)午前6時15分からのNHK総合の「産地発 たべもの一直線」に出演するという連絡をいただきました。

滋賀県の名産・鮎についての話題だそうです。35分の放送、まるまる「鮎」だということのようです。

彦根を見直してみるよいチャンスかと思います。

是非とも視聴のほどを。
 

議事日程

今回の本会議の会期について考えてみます。

一般質問が、16人ということで、今日21日に残りの8人が終われば、予備日に設定されていました明日22日の会議はなくなる予定です。

また、常任委員会も総務企画消防常任委員会に付託される案件はあるものの、福祉病院教育常任委員会と市民産業建設常任委員会に付託される案件がないため、これら2つの常任委員会は招集されないこととなりました。

議員定数の削減によって、常任委員会数が4つから3つに減少したこともあって、常任委員会が開催される第3委員会室に入る職員の数も増えて(本会議には部長級以上が出席するのですが、委員会では関係する部・課の部長以下の職員も出席します)、今まででもすし詰め近い状態だったのが、更に厳しい配置となることもあり、付託案件がないからという理由で招集されないことが決定されました。

今期から議会運営委員会に配属されましたので、これらのことについて各会派との調整をする立場になりましたが、何か物足りない感がします。確かに、本会議で「委員会付託」をするから常任委員会が招集されることになるのではありますが、私は本来本会議が通年議会ではない(そういう議会も増えてきました)にしても、常任委員会は通年で招集されて、懸案の予備検討の状態を作り出すことも必要かと思います。もちろん、委員会がしばしば開催されて、職員の普段の業務に差し支えることは若干問題として残るかも知れませんが...。

議会の裏側(とまではいきませんが)を書いてしまった気もしますが、なぜ「常任委員会」なのかを考える必要もあると思います。

いよいよ、私の質問登壇が本日の午後一番になります。

しっかりと会議録に残すべき質問・答弁に立ち向かいたいと思います。

 

平成23年6月定例会一般質問初日

6月20日は6月定例会の一般質問初日。

定数24人のうち、議長・副議長・監査委員を除く21人の中から、16人が登壇いたします。

彦根市では一問一答形式になっていますので、質問時間と答弁の時間をあわせて1時間。今回の質問項目は大変に多く、でも、これはしっかりと会議録に残しておかなければならないからとの使命感から、大項目で2つ、中項目が一つ目の大項目に4つ、そこに細項目が19項目、二つ目の大項目に中項目が3つ、そこに細項目が13項目と、合計32項目について質問の予定です。一つの細項目に質疑・答弁で各1分としても足りない時間ですから、他の議員が先に質問されたときには割愛せざるを得ないかも知れません。

質問の項目については、彦根市役所のHPの下のほうにある市議会のサイトの中に掲載されています。

http://www.city.hikone.shiga.jp/gikai_bu/gikai/shitsumon.html 


さて、今回の質問は中学校給食と市立病院です。

中学校給食については3人、市立病院については2人の議員が質問されます(給食については既に3人とも20日に終了、病院についても1人が20日に終了)が、私は視点を変えて質問をいたします。

質問の順番というのは、くじ引きで決まるのですが、余り遅くの順番(今回は、私より後にはこれらのことについての質問はありません)ですと、重複することもしばしばですので、やはり早い順番で質問をしたいものです。ただ、早くに通告書を出してもダメなんです。

これから、明日の質問の読み上げ時間の計測をして、読み上げ原稿の手直しをいたします。

追伸 昨日、「ひとりじゃない〜自分の心とからだを大切にするって?〜」という本を買いました。性教育についての医学生(今は研修医)の遠見才希子さんの著書です。本の表紙にあるように、「えんみさん。もう少し早く会いたかったデス。」という17歳の女子高校生のコメントが心に突き刺さります。この議会が終われば、しっかりと読みたいと思います。

http://ameblo.jp/emmskk/








「地域医療福祉を考える・地域が守り育てる医療とは」

6月19日10時30分から、高齢社会をよくする女性の会・しが主催の「地域医療福祉を考える・地域が守り育てる医療とは」に参加させていただきました。

「『健やかに生き、心安らかな最期を迎えたい!』それには、要介護状態になっても、自分らしくいきいきと暮らせる安心安全のネットワークが必要です。身近なかかりつけ医や、病院の役割について考えてみませんか?!」というのが開催趣旨でした。

その前に、彦根駅前通りで行われたよさこいソーランの様子を少しだけ見せていただきました。


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さて、研修会ですが、松木診療所院長の松木明先生と彦根市立病院副院長の日村好宏先生のお二人の話でした。

最初に、松木先生から、20年前と現在とでは、医療を取り巻く環境が大きく変化したことを話されました。その変化は医療関係者にも、あるいは市民にとっても予想もしなかった変化で、それは現在も変化し続けているということでした。


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高齢者の多くは、一つの病気だけではなく、いくつもの病気をかかえ、毎日を仕事のように病院・診療所通いをしていること。

このように日々通院していることによって、医療費は増大し続け、それぞれ違う医療機関から別々の薬が処方されることによって、医療費が増大し続けていることを上げられました。

また、一つの医療機関ではないため、薬の処方においても適切であるかどうか分からない部分もあるのではないかと感じました。

若い人の病気は、1週間ほどで完治するが、高齢者はそうではないので、合併症を防ぐなど、コントロールしていく必要があるとのことでした。

このようなことを防ぐためには、かかりつけ医を持つことが大切で、その中でも、往診をすることによって、日常の生活の状況からの判断をすることができるということでした。


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そういう意味では、米原市の伊吹診療所が実施している在宅医療には意味があると思いました。

8割近い人たちは、「家で死にたい」と言っていますが、現実には20%程度の人しか「家で死ぬ」ことができないのです。「家で死ぬ」ことは、「自分が主人公であること」「家族や近所の人と最期まで繋がりを持ち続けることがてきる」という点で意味があります。

しかし、ほとんどの世帯では、介護をする家族がいなかったり、介護をする人がいても、十分な訪問介護によるサポートを受けられなかったり、と課題がたくさんに残っているのです。

多くの高齢者にとっては、「病院に行っても解決しない」問題があることを理解する必要があるということでした。また、介護をしている人たちが、突然に亡くなってしまうという例も見てこられたそうです。

一方、日村先生は「病院」という立場から、近年ようやく市民が「地域医療」について考え始めたと話されました。

彦根市立病院は、基幹病院として、現実的には三次医療まで引き受けているが、本来三次医療を引き受けるためには救急医が必要であるが、現実には一般の診療を中断して救急患者の治療に当たっているのだということでした。

ところが、多くの高齢者が救急搬送されてきているが、その理由の一つとして、介護施設には医師がいないため、最期の場として(死亡診断書を必要とするので)病院に移される例も多いと聞いております。

そう言えば、私の母の場合もそうでした。介護施設から病院に移され、1日ほどで亡くなったのです。現実に、そういう理由があったのだと、理解できました。

彦根市立病院では、年間に3,500件ほどの救急搬入を受け入れていて、その割合は要請の98%にも上っています。しかし、これだけの救急患者受け入れをしている病院はほとんどないのが現実だそうです。

そして、現在、彦根市立病院2階にある「地域連携室」を1階の玄関に近い場所に移し、患者さんに地域医療について分かりやすく説明ができ、退院後などの介護施設への連携、開業医との連携に努めていくと仰いました。

どの世界でも分業化が進み、医療の世界でも同じことが言えます。

そうした中で、市民も共になって、医療全体の現実を知り、負担過剰となっている医療関係者の負担過剰となっている医療関係者の負担を少しでも軽減するように行動しなければならないと感じました。


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午後からは栗東市の「さきら」で行われた「居酒屋ドリームプランプレゼンテーション滋賀」を見学いたしました。


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食育フェア

6月18日、ビバシティ彦根で、彦根市健康福祉課の主催で「食育フェア」が開催されましたので、参加いたしました。

JA東びわこや彦根市保育協議会など、いくつかの団体がそれぞれにブースを出展しての実施です。

プログラムとしては、「食育クイズ」「食育紙芝居」「エプロンシアター」など、多彩なものでした。


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20日から再開されます本会議での一般質問にも、中学校給食についてのものが何人かから行われます。今回の質問は、「中学校給食」について言えば、「どこで」「どのような方式」で行うのかということが議論の対象となり、進めていく上での具体策とも言うべきところはまだ早い議論だと思います。しかし、そのことを念頭に、知識として持つべき事項ですので、しっかりと見学する必要があると思います。

議員には研鑽しておかなければならない事柄がたくさんあります。


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子どもたちがいろいろな体験をするコーナーもありました。少子化に伴い、子どもたちを過保護に育てることが普通になってしまいましたから、生卵を「割る」ことにしても、体験がないのかも知れません。


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「給食の変遷」も勉強できました。明治22年の給食メニューから昭和52年まで、4つの具体的なメニューによる展示がされていましたが、5年前なら見過ごしていたこのような展示も、しっかりと頭に刻み込んでおく必要があると実感しています。


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他にも、よく言われることですが、缶コーヒーや缶ジュースなどに含まれている砂糖の多さについても展示されていました。

糖分の摂りすぎは、将来の生活習慣病への導入です。揚げ物の多い弁当などもそのような例です。

私は、「弁当」と「給食」の問題が、「親の愛情を弁当で実感させることができる」とかいう議論に与しようとは思っていません。

生活様式が多様化し、一人親世帯が増加したこともあり、そういった中で、子どもたちにいかに栄養価のバランスのある食事を提供するかが大切であって、そのことは将来(20年、30年先)の健康、このことは社会保障費の一部である医療費の公費負担にも関わる問題であるというのが持論です。

例えば、缶ジュースなどの糖分の過剰摂取も生活習慣病と関係があると書きましたが、まさにそういったことを教える場が給食の持つ側面でもあります。

生活習慣病へ歩み出すことで、今でも健康保険組合の赤字体質が慢性化していることを考えたとき、「食」に対する考え方をしっかりと身につけさせる必要があると思います。


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一方で、食事の栄養バランスとともに、「骨粗鬆症」などへの啓発コーナーもありました。


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このような地道な啓発活動が、市民に認識されて、しっかりと継続できることを願っています。








 


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