私の自治会(千鳥ヶ丘)は高齢化が特に進行しているところです。本年5つ目のお見送りとなりました。5人すべてが男性でした。昨年・一昨年と4人ずつでしたが、8月の段階で5人の方がお亡くなりになりました。高齢化と同時に、人口減少が進むことになります。
50年前には、子ども会の人数が100人近くあったというのに、本年度から子ども会もなくなりました。本年度は小学生が7人と、かつての10分の1以下になってしまいました。と同時に、若い世代も少ないわけで、これからの自治会運営が「冬の時代」に突入するのではないでしょうか。
先日もある方が来られて、「自治会の改革を決定して、平成24年度から役員の数や決め方について新しくなるけれども、それでも大変なんです」と。しかし、それでは現在地域で輪番で行っているゴミのカゴ出しなどの役割は誰が担うのでしょう。たとえ2〜3年は有志の方がされたとしても、いつまでも続くはずかありません。そこには、地域の共同体としての役割分担を先導する人が存在しないと、いつまでもボランティア精神だけに頼るわけにもいきません。
日本全体が高齢化し、過疎地だけではなく都市部でも限界集落に近づいている場所はいくつもあります。私たちの自治会も同様であるのは事実です。限界集落を語るときに使われる「準限界集落」の定義である「55歳以上の人口」が59.27%と、「準限界集落」の目安である50%以上を超えています。「限界集落」の「65歳以上の人口が50%以上」には届かない(33.13%)ものの、既に限界集落に近づいていますし、青年層で勉学のために現実には居住していない人たちがあるでしょうから、実感としてはより一層の高齢化を肌で感じているのです。
このことは千鳥ヶ丘だけにとどまらず、彦根市内全体でも、いわゆる旧市街地におけるこういった現象をいかにして解決していくかを真剣に考えなければならないと感じています。