慌ただしい一日が終わりました。
午前中は佐和山学区青少年育成協議会の総会に出て、午後からは長浜まで一走り。
嘉田知事を囲んでの「湖北湖東政策フォーラム(「原発再稼働と滋賀県」再生可能エネルギーの未来)」の勉強会でした。今回の大飯原発の再稼働についての現在の心境を話されました。京都府知事との連携や関西広域連合の会議などで原発再稼働についての様々な報道がされてきましたが、その後、再稼働についての世論の動きも大きく変わってきました。
確かに、原子力発電所が稼働していても、稼働していなくても、そこに放射性物質が存在することに間違いはありません。稼働を停止しても放射性物質を明日にでも取り出してしまえるという代物ではないのですから、大地震が発生して、福島と同じようなことが起これば、稼働の有無にかかわらず放射性物質の拡散という危険から逃れられるというものではありません。
一方、電力需要は節電という対策を講じたとしても不足する可能性が高いことに変わりはなく、電力会社の危険性の除去への対策が万全であるかに関わってくるものだと思います。
私の周りでも、中小・零細企業への計画停電や節電対策には無理があるとのご意見を多く聞きました。そのことも充分に分かりますし、関西の企業の生産が電力供給の比較的ましな地域へシフトすることによって法人税の落ち込みなどにより、地方自治体の財政への影響を考えたときには、再稼働を容認せざるを得なくなったという嘉田知事の苦しい胸の内をお聞きしました。
ただし、再稼働の容認を廃炉にするまでという長いスパンでの容認ではなく、期間を区切ってということを強調したことには一定の理解を示さざるを得ないと思います。いずれにしても、稼働をしても13ヶ月の稼働後には再び検査のための運転停止になるのですから。
人間は素晴らしい知恵を持っているのですから、様々な物事に対処できるのでしょうが、人知を越えた災害の発生がないという保証はどこにもないわけです。M9クラスの地震が発生しないのか、若狭湾周辺にある断層帯の活動が起こり得るのかどうかなどは誰も「予想」はできても、「確実に来月発生します」と断言できるものではありません。
夕方は彦根に引き返し、午後5時からは彦根勤労福祉会館で田島衆議院議員と徳永参議院議員をお迎えし、民主党党員・サポーターの方々と関西電力滋賀支店長他2名も参加していただき、大飯原発3、4号機の再稼働について、意見交換会を致しました。党員・サポーターの方々からは鋭い質問が次々と出て、関西電力、国会議員からは丁寧な答弁がありました。
午後7時からは、田島衆議院議員・徳永参議院議員と地元県議会議員・市町議会議員との意見交換会がありました。小沢氏の動向や大飯原発の再稼働、消費税などについて熱心な意見交換がありました。
私は医療の問題(研修医の地方への配分、在宅医療の現実と方向性)や介護施設における介護福祉士やヘルパーさんたちへの賃金の改善について考えを説明し、厚労省に伝えてほしいと強く申し上げました。
このようにサポーターの方々との意見交換会の場を多く設け、県・市町議会議員と国会議員との真剣な意見交換が必要であり、今回は大変に有意義な会合であったと満足して帰宅いたしました。
盛り沢山の一日でしたが、議員としてやるべきことをやったという充実感を味わうことができました。
もうすぐ6月議会が始まります。日曜日には質問書に取り組んむ一日になります。