財政制度等審議会(財務大臣の諮問機関)

財務大臣の諮問機関である財政制度等審議会が報告書を提出しました。

「財政健全化」というお題目のために、福祉が切り捨てられようとしているのではないでしょうか。

http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/budget/?1369667931

そもそも、予算がばらまかれている現実を直視せず、それらについては是認(あるいは見て見ぬふり)をして、福祉を中心としてそちらへの予算配分を削減することを目論んでいるように思えます。

そもそも消費税増税については社会保障費のために進めようとされているはずです。経済再生は必要なことですが、経済再生のために重点配分する必要を重視しすぎてはいないでしょうか。

そもそも、団塊の世代が高齢化する「2025年の壁」を乗り越えるためにも社会保障費が増大することは明らかです。社会保障費の最たるものである介護保険給付を要介護度の高い人に重点配分するというと聞こえはよいのですが、裏返せば要支援の人たちへの給付は削減するということに他なりません。そもそも要支援の人たちが要介護にならないようにすることは予防医学の観点からも重要なことです。

また、薬価についても、後発医薬品(ジェネリック)の価格を健康保険適用の上限にするという提案もされているようです。先発薬と後発薬との違いについても、様々な思惑が製薬会社にもあるようで、そのこと自体にも課題があると薬剤師の方から聞いたことがあります。

現実の市民の景況感は、アベノミクス効果として出てきていると感じられていないとも言われています。一部投資家の「含み益」だけが増加していて、決してその実益が懐に入ってきていないのではないでしょうか。そもそも、国民総中流時代と言われたのは過去の話です。

昨日も大阪で痛ましい事件がありました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130527-00000102-san-soci

このような痛ましい事件が起こることの原因を探る必要があると思います。

私たちが忘れてしまっている何かがあるのではないでしょうか。


KOKORO




 

庄堺公園のバラ

庄堺公園のバラが見頃を迎えています。


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近くの介護施設の方たちでしょうか、車いすに乗った人たちも咲き誇るバラを愛でておられました。


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この美しいバラたちを育てていただいているスタッフの方たちやボランティアの方たちに感謝しつつ、美しいバラを見て回らせていただきました。


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細野豪志氏を囲む茶話会

5月26日。草津市のクサツエストピアホテルで、「細野豪志氏を囲む茶話会」が開かれました。定員100名限定でしたが、会場は満員でした。


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会場には徳永久志参議院議員、林久美子参議院議員、三日月大造衆議院議員も来られていました。

三日月大造議員の司会によって始まり、約2時間、テーブルごとに熱心な議論がされました。


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細野議員、徳永議員ともに仰っておられましたが、昨年末に衆議院が解散した時に、野田元首相は、国民に消費税の増税をお願いするわけだから、「国会議員は身を切る覚悟がなければならない。次の国会では必ず国会議員の定数削減の法案を成立させることが条件である」と安部首相に約束させたことはテレビの前で国民が証人となっています。

にもかかわらず、選挙区の「0増5減」の法律しか成立していません。これはいったいどうしたことでしょう。

また消費税を増税するのは社会保障費が年間40兆円にもなり、更に毎年1兆円ずつ増加していくのを賄うために増税するのではなかったでしょうか。年金は1%削減することを決定し、生活保護費の扶助費だけを削減するということだけをあっという間に決定してしまったことも納得がいかないというご意見もありました。

「生活保護費」について質問しましたが、それは60年間生活保護に関する法律が変わっていないことに問題があると考えたからです。60年前とは社会の仕組み(例えば核家族が増えたことで高齢者の生活保護受給者が増えたことなど)がすっかり変わってしまっているから、現代に合うものにするべきだと提案しました。

いきなり生活扶助費を削減するのは反対です。また介護サービスにおいて、これからサービスを受けたい人は益々増加するのが分かっているのに、「要支援1」はなくするというのは、どういうことなのでしょう。

消費税の増税分は社会保障にあてられ、国民は安心して老後を送れるように使われるべきですが、政権が変わってからは経済にばかり目が向き(それも大事ですが)、社会保障の充実の議論がされていません。このような課題について各テーブルで議論され、熱気あふれる2時間でした。

細野議員は爽やかで、今や民主党の顔です。集まった女性ファンも満足されたことでしょう。


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アベノミクスで皆さんの生活は良くなりましたか?!」と題した資料が配布されました。

円安誘導がなされたこともあって、ガソリンが値上げされ、電気料金も値上げされ、輸入小麦もツナ缶も値上げされています。

日銀の施策は本来は政治とは切り離されておかないと、時の政府の言いなりでは、独立性に疑問符がつきます。白川前総裁はその点では立派な方だったとも言えるでしょう。黒田総裁は最初から政府と二人三脚で進むことを前提として就任されたわけですから、致し方ないのですが、これによって株価は一時高騰しましたが、最近は乱高下し、株高の旨味を取ったのは一部の機関投資家でしかありません。一説には欧米のファンドなどだけが利益を得たとの噂もあります。


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私は、1980年代のバブルの再現にならなければよいのにと願っています。確かにあの時代は何をしてもよい方向に向かっていましたが、その後のバブル崩壊を見てきた人間としては恐ろしさも感じます。


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特に、今、社会の最前線で頑張っている若者は、就職氷河期を乗り越えてきたわけですから、若者たちが経済に振り回されなければよいのにと願わずにはおられません。

細野さんがそれぞれのテーブルを回られて、一般庶民の実態について聞いて回られたことはとても意義のあることだと感じました。


岡田克也元副総理と懇談

5月17日に、田島一成事務所で岡田克也元副総理と懇談いたしました。


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今日的な話題の中から、これからどうすれば日本がよくなるのかについて話し合いました。


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わずかな時間でしたが、地方議員の声を聞いていただけてよかったと思います。


彦根市立病院ふれあいまつり

5月18日は、5月12日の看護の日にちなんで、彦根市立病院で病院ふれあいまりつが開催されました。とても豊富なメニューが用意されていました。

開会にあたって、新らしい大久保貴市長が挨拶をされました。後でききましたら、ひこね燦ぱれすで開かれた自治会長会議での冒頭の挨拶を済ませて病院に来られたそうです。


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そして、日村副院長と金子院長から挨拶がありました。


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オープニングイベントは舞宇夢・赤鬼のよさこいソーランです。


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あちこちの大会で優勝している皆さんの踊りの迫力は大変なものでした。


その他に、救急隊の実演もありました。


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院内では看護士の衣装を体験できるコーナーや薬剤師の体験コーナーなどもありました。


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また、訪問看護についての説明コーナーも作られていました。「医者の言い分、患者の言い分」のコーナーでは、具体的な事例をあげて、患者さんの言いたいことと、医師として言いたいことの両方から参加者にどうあるべきかを考えてもらうものでした。それぞれが自分の主張があるわけですが、限られた医療資源をどのように考えるべきかについて考えさせられました。


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外では、ヒツジの毛刈りもされていました。


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また、午後からはひこにゃんが「○×」クイズのお手伝いをしてくれていました。


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入院中の患者さんも目の前でひこにゃんに出会えたことを楽しんでいただけたと思います。


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フリーマーケットもあって、楽しい1日を過ごしていただけたようです。


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東日本大震災では彦根市立病院からも支援に行きましたが、その関連で滋賀県立大学の学生が南三陸町のワカメと写真集を販売していました。

病院とはこういうところ、病院にかからないで健康で長生きできるようにと気を遣うこともしっかりと学んでいただけたと思います。







 

NPO法人れんげはうす総会

お誘いをいただいて、5月17日に開催されたNPO法人れんげはすうの総会と昼食会に参加させていただきました。「れんげはうす」は重度の知的障がいのある方たちを受け入れている施設です。旧老人ホームを10年間の約束で彦根市から借り受けて、運営されています。


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多くの特別支援学校に通っている子どもたちは、高等科を卒業すると行き先がなくて困っておられます。中には障がいが軽度で一般の企業に勤めることもできますが、重度の子どもたちにはこのような施設が必要になります。中には70歳になる方もおられます。そのような方たちのお世話をしていただいている皆様にはとも頭が下がります。しかし、親が健康なうちは子どもたちは親と一緒に暮らすことができますが、親が亡くなった後のことを考えると、彼らの「終の棲家」が必要になることは必然です。そのことをしっかりと考えておかなければならないと思います。



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会場には江畑弥八郎県議会議員も来られていて、何くれとなく心配りをしてくださっています。




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皆さんと一緒にお話しをして、これからの課題が見えてきた半日でした。






 

「高齢社会対策における地域包括ケアと地方議員の役割」

5月15日に大阪市西区の日本経営協会で行われた「高齢社会対策における地域包括ケアと地方議員の役割」と題したセミナーに参加させていただきました。


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講師は全国保険者機能評価機構の永翁幸生理事長でした。


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内容は「社会保障制度改革国民会議」での議論の中身についての講演と、模擬議会が開催されました。

このセミナーについては、議会事務局に案内が届いた中から議員の選択によって参加申し込みをして、枠があれば参加できるものです。私は早い時期に申し込みをいたしました。

こういう機会は積極的に探さないと参加することもできませんし、またそのセミナーなどでほかの議会の議員との接点を持つこともできるので、とても有意義なことだと思って積極的に参加するようにしています。


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今回のセミナーの参加者の中に、東近江市の女性議員もおられました。資料は全体で200ページにも及ぶものをいただき、社会制度改革国民会議でどのような議論がされているかを知ることができるすばらしいものでした。

いよいよ来週には正副議長の選挙もあり、来月には大久保市長の所信表明ともいうべき6月定例会が開かれます。

新聞報道などを見ますと、副市長人事は先に延ばされるようですが、女性副市長という公約は実現したいと考えておられるようです。

平成25年度予算は先の3月定例会で議決されていますので、大久保市長のカラーが出るのは平成26年度からになるのでしょう。新聞には「ご城下巡回バス」にひこにゃんのステッカーを貼るというプランもあるようですが、旧式ボンネットバスにひこにゃんを添えることがイメージしにくいと感じるのは私だけでしょうか。

さて、このセミナーについては改めて記事を書かせていただくことになります。このセミナー参加は政務活動費から参加させていただいていますので、復命書の提出が求められています。その作成と並行して記事にさせていただくつもりです。


民主党地方自治体議員フォーラム全国研修会

5月9日・10日の両日、ホテルニューオータニ東京で開催された民主党地方自治体議員フォーラム全国研修会に参加いたしました。450人ほどが全国から参加いたしました。


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北海道大学の山口二郎教授や同志社大学の浜矩子(のりこ)教授などの全体講演や桜井充政調会長・細野豪志幹事長などからも講演がありました。


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浜教授はアベノミクスの実態の危うさについて話されました。日銀の立ち位置は中立であるべきで、政府に追従するものではないとのことでしたが、私もこの意見には賛成です。


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細野幹事長は若々しく清潔感溢れる講演で、民主党の期待の星です。「消費税は社会保障の充実のために増税すると民自公3党で合意し増税が決定したはずで、現政権が社会保障以外に流用しないよう見極める」との強い発言がありました。

講演の後は質問の時間が設けられ、全国の地方議員からの質問が相次ぎました。全国研修会に参加してくる議員だけあって、熱心な議論が交わされました。

参議院選まで2ヶ月余。アベノミクスは国民の幸福に繋がるのか、一部の人が更に富を増し、多数の国民は更に苦しい境遇に追い込まれるのではないか、国民はよく見極める賢さを持たなければなりません。


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先日の長嶋茂雄さんと松井秀喜さんの国民栄誉賞の授賞式の安倍総理のユニフォームの背番号は「96」。この「96」は第96代総理大臣という説と憲法96条の改正を目指すという意思の表れだという説がありますが、11日の新聞によると公明党への配慮から96条の改正と同時に「環境権」を明記することを含めた改正論議に持ち込むとの憶測もあるようです。

さて、この憲法改正論議ですが、このブログをお読みいただいている方は充分ご承知いただいていると思いますが、少し詳しく触れてみたいと思います。

日本国憲法は昭和22年11月3日に公布され翌年5月3日に施行されました。大日本帝国憲法における様々な反省からGHQも関係して日本国憲法が制定されたわけですが、施行以来65年改正されずにきたわけです。改憲を訴えている表面的な理由としては、96条の改憲の発議要件の緩和にあります。つまり衆参両院の3分の2以上の議決によって国民投票に付すことになっています。そもそも国民投票をすると定めてあるにもかかわらず、国民投票法は平成19年にようやく制定されたものです。そもそも受け皿を作らないままであったこと自体に問題があったと認識しています。国民投票法の中身については措くとして、今問題にされているのは発議の要件です。自民党が求めようとしているのは衆参両院の「3分の2以上」を「2分の1以上」へと緩和しようというものです。

一般の法律は2分の1以上の議決で法律ができ、改正されるわけですが、これを3分の2としていることの意味を考えなければならないと思うのです。

これは研修においても議論されていたことですが、「3分の2以上」を「2分の1以上」に緩和しようとする前になぜ「3分の2以上」の同意を得る「努力」をしないのでしょうか。「3分の2以上」の議員が同意するだけの説得力がないことのほうが問題だと思いませんか。

憲法は政治全般を縛る、特に政権を縛るものであるという説明がよく行われています。そうであるとするならば、一般の法律より加重した要件での改正があって然るべきだと思います。現在は参議院で与野党が逆転(ただし改憲においてはみんなの党や維新の会は賛成しています。)していますから、7月の参議院選挙での改憲勢力の3分の2の確保を目指しているのです。

今回の改憲はただ単に96条を変えたいからの提案ではないはずです。96条を緩和することが物事のはじまりであって、その最も大きな改正目標が9条にあると言われています。9条の改正については護憲を旨とする社民党や共産党の反対には根強いものがあります。軍備を持たないという主張は9条に根ざしているとされていますが、自国を防衛する能力を持たないことで、国民の安全や国家の領土を守れるのかといえば、そこには疑問符がつきますが。

改憲論の中には「自衛隊」を「国防軍」に変えるというものがあります。「国防軍」が将来の徴兵制に繋がるものではないというのも筋論としては当然かも知れませんが、その思惑が絶対にないのかといえば、そうではないと思います。

私の叔父2人は第二次世界大戦のニューギニアで21歳と20歳という若さで玉砕、戦死しています。私が生まれる前に戦死していますが、前途有望な若者であったと聞いています。皆さん、20歳、21歳で戦死するということに心が痛みませんか。ニューギニアで玉砕をしたため、遺骨はなく、ただ石ころだけが入った箱が送られてきたそうです。日頃は気丈な祖母がその箱を抱いて泣き崩れたと聞いています。

自分が産んだ子どもが「御国のため」にという美辞麗句で出征して、遺骨(いや、ただの石ころ)となって帰ってきたときに、なぜ御国のために頑張って下さいと送り出したのかと自分が責められてならないと祖母は生前よく語っていました。そうなる可能性がないわけではありません。自ら志願して兵役に就くことと、一旦緩急あれば戦地に赴かなければならない可能性が否定できないことを考える必要があると思います。私は「あなたの子や孫が戦地に赴くことに賛成できますか」と問いたいのです。祖母が自らの戦中戦後史を涙で語る姿が目に焼き付き、耳に残って消えないのです。

戦争を知らないお母さんたち。よく考えて下さい。あなたの大切な息子が戦争にいかなければならないかも知れない。それが96条の改憲の奥に潜んでいるのです。

研修の中で、ある議員が自分の息子の経験を話されました。仕事で世界中に行かれるそうです。日本の旅券を示して入国管理にあたると、入国管理担当者の多くは平和な国という信頼があって、日本の旅券の信頼のバックボーンとしての平和憲法があるということです。

時の為政者の思惑で一般の法律と同様の要件で憲法が改正されることができるということについては、改憲論者の中にも疑問を呈する人たちもいます。国民に対する憲法教育が行われてこなかったことも一つの反省点ではあるでしょう。そしてそこに、教える人の主義主張がベースにならないようなことが大切なのではないかと思うのです。


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2日間の研修を終え、参議院選を闘う覚悟ができました。帰りには改修を終えた東京駅丸の内駅舎を見学して帰りました。






 

議会報編集委員会の締めくくり

5月7日。議会報編集委員会の締めくくりが開かれました。従来の「議会だより」(定例会後に発行、広報ひこねと同時に全戸配布)を変えていこうと1年間進めてきました。

全国でもトップレベルの議会だよりを作っておられる町議会へ行って編集方針なども勉強いたしました。


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いよいよ新市長が就任されて、どのような体制づくりが始まるのかを見ていかなければなりません。昨日書きましたように、「日本一」にするためには「日本一、一生懸命」にならなければならないと思います。よく言われることですが、「どうせ公約なんて」と言われないためには、市長を先頭に、職員・議員が「一生懸命」になることではないでしょうか。

商業世界でも「日本一」とか「一番安い」などというのは誇大広告の類であるとされています。

市長であれ、議員であれ、そして職員も全員がいろいろな情報を集めて、それを吟味し、それが彦根にとって有効な手段であるのかどうかを見定める力量を持たなければならないと思っています。情報を集めてきてそれが彦根にとって適合性があるのかどうかを見定めなければ、形だけを追い求めることになってしまいます。

最近、熊本県のキャラクターである「くまモン」の話題が頻繁に出てきます。週刊誌にもゆるキャラについての特集記事も出ています。「ひこにゃん」はドラえもんのどこでもドアのように瞬間移動はしますが、同時に2箇所に出没することはありません。それはそれで一つのコンセプトですから大切にしなければならないことだと思います。さぞや今年のパリ訪問のスケジュール調整は大変だと思います。なにしろ日本との時差が8時間もあるのですから。

いよいよ議会改革の姿が日の目を見ることになりそうです。是非とも皆さまがたも議会に傍聴に来ていただいて、「彦根」がどのように変わるのか、それをチェックする議員の姿を見ていただきたいと思います。間もなく6月定例会の予定が公表されますし、5月臨時議会も招集されます。

議会の、そして議員の役割をしっかりと認識して行動することは当然のことですが、それをしっかりとチェックしていただくことも議員や市長を選んだ市民の皆さまの役割だと思います。

私はこのブログで少しずつですがお伝えし続けていくつもりです。

明日(9日)から2日間、東京で民主党地方自治体議員フォーラムに参加して、しっかりと地方の声を国政に伝えてきたいと思っています。


KOKORO
 

プロフェッショナル「仕事の流儀」樹木医・小林勝

ゴールデンウィークも終わる5月6日夜。NHK総合のプロフェッショナル「仕事の流儀」に弘前市の樹木医が取り上げられました。

弘前市の弘前公園の桜は2,600本あるという。「日本一の桜」と評される、その桜を長年見守り続けてきた小林勝さんを取り上げたものでした。

彦根城にも数多くの桜があります。つい1ヶ月前に満開になった桜ですが、ソメイヨシノの寿命は60年程と言われています。彦根の地元紙でもその桜がどうして植えられたのかという記事が掲載されたこともありました。そして既に60年以上の歳月が過ぎています。


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弘前の桜も同様に100年を越えたものもあるそうです。その桜を見守り続けてきた小林さんは、兄と同じ弘前市役所に勤務して、勝さんは植物園に配属れさていたのですが、兄が40歳代で脳血管障害で退職せざるを得なくなった後に、その仕事を引き継いでこれら2,600本の桜を見守り続けているとのことです。

「日本一の桜」と言われる「日本一」について、小林さんは「日本一、一生懸命であること」だと答えておられました。

私の高校時代の友人にも、某市役所で緑の保全に力を注いでいました。その後、その町の医療関係の危機を打開するために尽力されて、この春ようやく地域医療の再生に向けて局面が打開されました。

彼は新聞にもインタビュー記事が掲載され、その努力のあとを知ることができましたが、行政内部では数年に一度の配置転換で1つの部署に長く留まることはありませんし、首長が代われば方針の転換などがあって、それまでの職員の積み重ねが引き継がれにくい状況もあります。

しかし、弘前市の小林さんのように、一つの部署に長く留まる例は稀であると思います。確かに、一つの部署に留めておくことで出入り業者と癒着が起こる、だとか、公務員はジェネラリストでなければならない、などという意見もしばしば聞かれます。

私は、スペシャリストである職員が部署によっては必要だと、常々思っています。褒章の中にはその道一筋で頑張ってきた人に与えられる「黄綬褒章」があります。一般社会では一つのことに打ち込んだ人が讃えられるのに、公務員は「あの道」「この道」と配置転換されることで「その道一筋」とは「違う」というのには違和感を感じてしまいます。

「日本一、一生懸命」という言葉に、公務員であっても「その道一筋」という人がいてこそ、町をよくするための一つの手法ではないでしょうか。

彦根市では5月10日から市長が交代します。公約に「日本一」という枕詞がありました。「日本一」にするためにはまずもって市長が「日本一、一生懸命」になることだと思います。

時折、テレビから流れる表面的な情報だけではなくて、奥深いことがらさえも考えさせてくれる媒体であると実感します。


KOKORO 


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