甲子園出場
雨の中、接戦をものにして、夏の大会初出場の栄誉を勝ち取られた後輩の選手諸君に、まずは「おめでとう」と申し上げます。
午後からの会議のため市役所に行きましたら、ロビーに大型のテレビが置かれ、熱心な方もおられました。
試合は3対1。しかも1回表に近江兄弟社に1点先取されての逆転勝利です。
これから、彦根東高校関係者の皆さんは何かと大変とは思いますが、この出場で市民の盛り上がりが広がることを願っています。
7月5日。ひこね市文化プラザで、民主党の政談演説会が開催されました。
ミスター年金こと、長妻昭衆議院議員が来られて、行われました。
最初に、中沢啓子県議会議員が話され、ついで長妻代議士が話されました。
余り時間がなかったので、年金問題の詳しい話はされませんでしたが、民主党への政権交代の後、1700万人を超える人たちの年金記録が明らかになり、それまで支給されてこなかった年金が支給されたことの話をされました。
政治をしていく上では、官僚に気に入られるほうが楽ではあるし、いろいろな問題を考えなくても済む。しかし、それは国民を向いた政治ではなく、官僚の思い描いているとおりの政治になってしまい、結局泣きを見るのは国民である。そのような政治が50年続いたわけで、そのように飼い慣らされたとも言える国民にとっては本当に不幸なことであったと思います。
ついで、徳永久志参議院議員が、アベノミクスの政策のもと、その裏で着々と進められている様々な政策について話されました。参議院予算委員会の理事であるからこそ、話せる言葉でした。
安倍首相は経済や外交、改憲などの話には自らが答弁に立って積極的に対応するものの、介護・福祉・年金などといった国民の生活に密着した話題については自ら答弁に立たず、他の者が答弁し、その中身についてもおざなりであるようなことでした。
例えば、生活保護については10%の引き下げをし、年金についても支給額1%の引き下げをすることが決まっています。そして、介護保険の中身である「要支援1」の人を介護保険の適用から除外します。
そもそも、「要支援」の人たちは「要介護」まではいかないけれど、「要介護」の状態にならないようにするために介護サービスの提供しようとするものですが、法律の、あるいは時代のニーズとかけ離れた考え方のもとで物事が進もうとしています。
また、密かに進めようとし、検討課題としてあがっているのが「死亡消費税」と言われるものです。死亡時点での預金残高に応じて5%(いるいは消費税率引き上げ後なら10%)を税金として徴収しようというものです。現在でも所得税が引かれていますが、それは利息についての税金です。今考えられているのは、元本についてまで手を伸ばそうというものです。
一部報道では資産全部という書き方をしているものもありますが、そうなれば相続税との関係性が一層不明確になると思いますし、不動産しかない(預貯金がほとんどない)人にとっては、不動産を主文せざるを得なくなる考えです。
このような政策が実現することを、本当に国民は歓迎するのでしょうか。自分たちの政権基盤を危うくする可能性のあることは頬被りをしているのが現在の政権党です。ましてや原発についての発言は全くといってよいほど表面化していません。
最後に、田島一成前衆議院議員からも話しがあり、熱の籠もった90分の演説会でした。
時計の針を少し戻してみましょう。未曾有の災害と言われた阪神淡路大震災の時には自社さ政権でした。しかし、時の首相は村山富市氏でした。そして、それ以上とも言われる今次の東日本大震災の時は民主党政権でした。大災害時に政権を担わずにいて、そしてその後始末として自民党政権が復活しました。もちろん、民主党内にも問題があったとは思いますが、それでも常に国民に真剣に目を向けていたのはどの政党だったでしょうか。
長年問題となってきた年金問題にしても、厚生労働大臣に、連立を組む公明党から充てることが多く、「100年安心」と言いながら、年金支給額を切り下げたり、支給開始年齢を引き上げようとしているのは自民党政権です。
もちろん経済も大切ですが、「国」というのは、「国民の集合体」であり、国を維持するために政治があるのではなく、多くの民が幸せであってこそ、その集合体である「国」が栄えるのです。「国栄えて民滅ぶ」とか「国栄えて山河なし」などと言われるように、形だけを残そうとしても、その結果、その「国」を構成している「民」が疲弊するようでは、とても政治を担うというとは言えないのではないでしょうか。
危急の時に政権を担っていないで、その後の国民が打ちひしがれている時に、まるで救世主であるかのごとく登板してきたのが現在の政権です。そして、その実態を知っている心ある議員が政権党を批判し、離党して多くの政党ができざるを得なかったという事実を、国民の皆さんは是非とも思い返していただきたいと思うのです。野党が四分五裂しているから、結局はそれを利して政権党としての立場が維持できているに過ぎないのだと思います。