「ひこにゃん」は「くまもん」に負けず劣らずの人気者です。「くまもん」は赤いホッペを紛失したと話題づくりをしていますが、「ひこにゃん」は市内を走るバスに写真のようにラッピングのモデルとなりました。
このバスは鳴り物入りで2年前に登場した南彦根ベルロード線のために新たに準備されたものです。
ところが、平成25年度の「市政要覧」を見ますと、この路線は鳴り物入りで出発したにもかかわらず、残念ながら年間に1,500万円余の補助金を出しているというのです。
彦根市では低炭素都市構築を宣言していることと、交通弱者の救済などを目的として運行会社に対して赤字額の補填をしています。
南彦根ベルロード線は、彦根駅からいくつかのショッピングセンターなどを経由して、南彦根駅に向かう路線です。しかし、これだけの補助金が必要ということは、乗車率がわるいということに他なりません。
先日の決算特別委員会でも、「平均乗車密度」が1.0を切る路線については廃止も視野に入れるという平成23年度決算特別委員会での答弁(平成24年10月22日)がありましたが、この南彦根ベルロード線もこの数字を下回っているとのことでした。
新しい路線として鳴り物入りで登場したにもかかわらず、このような数字が出てくることには、事前のリサーチ不足もさることながら、市民が本当に求めているものが何であるのかを確認していないのではないでしょうか。
委員会では、予算対比で何パーセント増加しましたという表現がされます。しかし、本当はその事業に幾ら支出したのかを確認しなければならないのではないでしょうか。予算対比で増減があるということは予算立てが下手なのであって、限られた財源をどのように市民の暮らしに活かすのかは金額の問題だと思います。
そういった中で、乗り合いタクシー「愛のりタクシー」の補助金との比較がされます。しかし、バスへの補助金額は総額で1億1,000万円を超えているのですが、「愛のりタクシー」への補助金額は約1,800万円です。公共交通に対する補助としてどのような枠組みが大切かを考えれば、自ずと結論が出てくるのではないかと思います。
http://www.city.hikone.shiga.jp/gikai_bu/gikai/pdf/shiseigaiyou/toshikensetsu_h25.pdf
そこで、少しでも出費を抑えるために、市民の皆さん、そして彦根にお越しになる皆さんに、バスの利用をお願いしたいと思います。
「ひこにゃん」が一人寂しく走ることのないように、多くの方々のご利用をお願いしたいと思います。
- 2013.10.31 Thursday
- 写真で見る活動記録
- 17:00
- -
- -
- -
- -
- by mariko
10月29日午後。豊郷町隣保館で、平成25年度彦根・愛知・犬上市町議長会議員研修会が開催されました。1市4町から約50名の議員が参加いたしました。
講師は三重県議会の三谷哲央議員でした。「議会改革の目指すもの」と題して「分権時代を先導する議会を目指して」という内容でした。
三重県議会は北川正恭知事の時代に通年議会という形になりました。現在、彦根市議会であれば、3・6・9・12月に定例会という形で開催されていて、緊急の議案のある場合には臨時会ということになっていますが、これを議長からの招集でいつでも開催できるようにしたのが通年議会だということができます。
通年議会にすることで、緊急時であっても議会を招集しやすくできるという面があります。しかし、議員にしてみれば、現在の慣れ親しんでいる、例えば3月定例会であれば1〜2月に質問の準備や調査を行い、3月を迎えるというシステムに変化が加えられるため、賛同を得にくいとも言われています。
現在、彦根市議会では「議会基本条例案」制定が最終段階まで来ていまして、11月9日にその説明会を開催する予定でいます。議会改革特別委員会が長らく検討されてきたものが、新しい議会への第一歩となるように願っています。
- 2013.10.30 Wednesday
- 写真で見る活動記録
- 08:18
- -
- -
- -
- -
- by mariko
10月26日の「しが彦根新聞」に次のような記事が掲載されました。
文化プラザの指定管理について最初に取り上げた新聞だけのことはあります。しっかりとフォローの記事を掲載していただきました。
さて、この記事をどのように理解すればよいのでしょうか。
福祉病院教育常任委員会で5時間にも及ぶ審議で、様々な問題点が指摘されたのですが、委員会審議については一言も言及していません。教育委員会が伝えない限り、ケイミックス社に伝わらないでしょうが、そうした事実はなかったのでしょうか。
耳障りのよい「柔軟性ある文化空間」とはいったい何を言いたいのでしょうか。
「個別の計画で公表できるものはない」とは、一体「市民の文化の拠点」をどのように捉えているのでしょう。しかも、「文化や市民ニーズは常に変化していきます」のくだりに至っては、委員会審議で出てきた彦根という町の持つ歴史的な文化を大切にしていくべきであるという考え方に真っ向から立ち向かおうとするものです。このことが教育委員会の姿勢であるとするならば、大いに問題があります。
そもそも、選定委員会に提出された資料は、過去の実績だけではなく、ひこね市文化プラザをどのようにしていきたいかということも書かれていたはずです。単なる上っ面だけの企画書・提案書だったということが暴露されているに等しいのではないでしょうか。
その提案書をもって膨大な、というのは、まさに10数箇所を運営している実績だけの羅列だったのではないでしょうか。教育委員会にはそのあたりのところを積極的に説明する義務があると思います。企業秘密が書かれているから、中身については公表できないという、そんな類ではなかったのではないですか。
市民の目には厳しいものがあります。
市民へのメッセージに「福祉病院教育常任委員会での厳しいご意見に真摯に向かい合い」とでも書けばよいものを、「このたびの選定結果に十分お応えできるよう、また市民の皆様のご期待に沿えるよう」とありますが、通り一辺倒の文面でしかありません。同社が置かれている厳しい状況を全く認識できていません。
物事は多数決の結果だけがすべてではありません。そのプロセスこそが大事なのであって、そのプロセスを踏まえずに運営に当たったとすれば、必ずや市民からの反発が出てくると思います。そのクッションとして市民の中から職員を採用し、彼らをその防波堤にしようとするのであれば、企業の姿勢として正しいものであるのかどうかを問い続けなければなりません。
今日、文化プラザで写真展が開催されます。関係者にご意見を伺いながら、これからの彦根の文化について改めて考えたいと思っています。
- 2013.10.26 Saturday
- 雑感
- 09:37
- -
- -
- -
- -
- by mariko
いよいよ、衆参ねじれ解消による強権政治の実態が表面化してきました。「決められない政治」と言われてきたことが、昨年末と今年の両院選挙結果で、自民党が衆参両院での過半数を獲得して、終わりを迎えましたが、その結果、出てきたものの一つがこの法案です。日本版NSCへの第一歩と言われていますが、今朝の新聞の批判記事を読みますと、やはり問題が大きいと言わざるを得ません。
「特定秘密」の定義のあいまいさや、「知る権利」との関係、そして場合によっては永久に「非公開」ということもあり得るなどと書かれると、やはり某大臣の「ワイマール憲法発言」と相通じているなと思わざるを得ません。
まして、総理は様々な審議会や有識者会議などを設置していますが、その多くは自分の意に添う委員の多用であります。ましてや私的諮問機関については費用弁償についても疑義があるとの意見もあります。
そして極めつけは、やはり前回の第一次安倍内閣と同じく「お友達内閣」と内閣法制局長官の任命です。
この特定秘密保護法案の委員会審議で答弁に立ち止まる大臣がこれを象徴しています。また、内閣法制局長官人事に至っては、強権発動ともいえるものです。
消費税増税は自公民の3党合意で進めることが決まったのですが、本当の意味での自民党の思惑は、民主党に言わせておいて、「私たちは民主党の決断に従って、実行しただけ」とでも言いたげです。
あらゆる政治課題において性急すぎるこの内閣に歯止めをかけることができるのは国民の意見表明しかありません。
しっかりと物申す国民の出現を願ってやみません。
- 2013.10.26 Saturday
- 雑感
- 09:34
- -
- -
- -
- -
- by mariko
「花かたばみの会」の皆さんが各地の公民館で「在宅医療・在宅介護」についての出前講座を続けていただいています。
私も会員の一人として、できるだけ参加させていただいています。
介護保険のシステムが大きく変更されようとしています。現在の介護保険制度では、介護度が軽いほうから、要支援1・要支援2とあり、要介護1から要介護5までの7つのカテゴリーに分類されていて、それぞれが介護保険におけるサービスの提供が受けられるようになっています。
要支援の方たちは、介護の必要までは不要ではあるものの、進行して要介護にならないようにするための予防の位置づけで介護サービスを受けておられるのですが、その要支援1の人たちへの支援が地方に移管される可能性が高くなりました。また、介護施設への入所についても要介護3以上でないと入れなくなるようになります。
妊婦健診は地方交付税交付金で賄われているのですが、使い道自由だったこともあって、地域によって交付された交付金を全額健診に充てたところとそうでないところで、補助回数に差が出たという現実がありました。
それと同じことが介護の現場でも起きるのではないかと危惧しています。財政面を理由として高齢者に対する必要な支援がカットされることになるとすれば、それは結果として要介護者が増加して、ますます社会保障費の増大の繋がるのではないかと思うのです。
まだまだ高齢者は増加し続けていきます。福祉への役割分担の中で、財政面での費用負担を考慮しつつも、寝たきりの人たちが増えないための施策が必要だと痛切に感じます。
さて、「花かたばみの会」の出前講座ですが、毎回多くの方たちにご参加いただいています。現在、在宅で介護をし、在宅医療の提供を受けておられる方たちだけではなく、これから起こりうる可能性のある方たちまでもご参加いただいています。
在宅での介護や医療への不安と同時に、そうなったときの対処などを経験のある「花かたばみの会」の方たちからお話しを聞いておくことはとても大切なことだと思います。
特に、「おひとり様」が増え続けている現在ですから、その時のためにしておくべき事柄をあらかじめ知っておくのとそうでないのとでは、医療や介護が必要になったときに大きな違いが出てきます。
できるだけ多くの方たちにご参加いただいて、耳を傾けていただきたいと思います。
- 2013.10.26 Saturday
- 健康・医療・福祉
- 09:34
- -
- -
- -
- -
- by mariko
彦根市の市庁舎は、1972(昭和47)年に本町にあった旧庁舎から新築移転して、40年以上が経過しました。
当時は新鮮な建物だったのですが、今見直してみるとやはり経年劣化は否めることはできず、以前から耐震にも問題があるということで様々に検討されてきています。
いくつかの行政視察の中で、様々な市庁舎を見てくることができました。久留米市のように素晴らしい建物もあれば、平成の大合併で統合する庁舎に、市街地のショッピングセンター跡をそのまま転用しているところもありました。
実は、彦根市では私の住んでいる雨壺山周辺を官庁街にするという計画もあったようです。実際のところ、かつては雨壺山の周辺にいくつかの国や県などの出先機関もあったのです。その多くは統合・移転などをしてしまいましたが、例えば、千鳥ヶ丘には法務局・労働基準監督署がありましたし、和田町には現在も保健所があります。つまり、南進化傾向はその時代にもあったのです。
先日、大阪府守口市にあるパナソニック電工の子会社となった三洋電機の旧本社の売却が公表され、それを守口市役所にするという方向で検討を進めているという報道がありました。
経済は動き続けているものであり、アメリカ主導で進んでいるTPP交渉の行方は定かではありませんが、その影響は話題になっている農業や医療だけではなく、様々な分野に及ぶことが考えられます。そう考えれば、全国各地にある工場やショッピングセンターなどがどのようになるかは本当に流動的です。
現実問題として、彦根でもかつて紡績会社の工場だったところがショッピングセンターになっていますし、セメント工場も住宅地や商業施設になりました。
最も大切なことは、ゾーニングということです。かつての雨壺山周辺を官庁街にという発想自体はまさにゾーニングという考えだったわけです。東近江市や近江八幡市はある意味でゾーニングをして官庁街が作られたわけです。しかし、それらはいずれも、当時はクルマ社会を前提として作られたものですが、高齢社会が現実のものとなっている今では、官庁街へのアクセスを含めたマクロの視点による「まちづくり」を考えなければならないと思います。
将来、市内にある事業所が社会環境の変化の中で撤退をすることを検討するとしたときに、安易に飛びつくことがよいとばかりは言えませんが、まとまった公共用地として最適ではあります。そこではスピード感を持って対処できるだけの準備をしておく必要があるのではないでしょうか。
その中では、常に高齢者のためのアクセスを含めて考えておかなければ、決して市民に優しい町だということはできないと思います。
市長が考えること、市の幹部職員が考えることなどと他人任せにするのではなく、市民が本当に便利な町をつくるための議論が必要なのではないでしょうか。
- 2013.10.26 Saturday
- 雑感
- 09:29
- -
- -
- -
- -
- by mariko
- 2013.10.26 Saturday
- 写真で見る活動記録
- 09:27
- -
- -
- -
- -
- by mariko
search this site.
プロフィール
カレンダー
最近の記事
カテゴリ
アーカイブ
リンク
others
mobile
powered