クローズアップ現代(若年世代の貧困)

1月27日夕方のNHKクローズアップ現代では、「若年世代の貧困」について話しておられました。

規制緩和が叫ばれて10年近く。労働における賃金格差がますます広がっている実態を反映して、2つも3つも仕事を掛け持ちしながら、それでも月に10万円にも満たない賃金で子どもを抱えて暮らしている人たちの姿を紹介していました。

あちこちで報道される若年世代の「餓死」であったり、自殺。そして番組で紹介された女性の多くはシングルマザー。

男性からの養育費の支払いもなく、暮らしていくことの大変さを、その子たちの父親はどのように考えているのでしょう。生活保護の敷居の高さについても愚痴が叫ばれていました。

安倍政権は、アベノミクスによって経済が好転しつつあると喧伝していますが、これら底辺にいる人たちの叫び声には耳を塞いでいるのでしょうか。

消費税が増税されるにもかかわらず、年金は減額されています。ますます生活に困窮している人たちの苦しみは増していくばかりです。番組の中で、2歳と4歳の子どもを育てているシングルマザーが「うどん1玉を3人で食べるために、お汁をたくさんにして、それでお腹を満たしている」という答えをどのように受け止めるのでしょうか。

これは地方議員のレベルで対処できかねる事柄です。これから団塊の世代が高齢者の仲間入りをする今だからこそ、このような人たちに対する最低限度の生活をする(今の生活だけではなく、そこにいる子どもたちの将来も含めて)ことができる道筋をしっかりと示す必要があると考えます。


KOKORO 

「新修彦根市史 通史編・現代原稿を読む会」

1月26日午後。「新修彦根市史 通史編・現代原稿を読む会」準備会に参加いたしました。私が平成25年12月定例会で取り上げた経緯もあり、執筆者のお考えを聞くことも大切と考えたからです。


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会場一杯の人々で、最後には立ち見の人も出るくらいに市民の関心が高いことを知りました。


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参加者全員が自己紹介をして始まりましたが、その中で、議会でも取り上げられることがあるが、議員は「言いっ放し」で、その後をフォローすることもないと厳しい批判も頂戴しました。

発刊に関しては、ことの次第を聞くにつけて、おかしいと感じる点がいくつも出てきました。

無論、原稿の著作権は彦根市にありますから、原稿そのものを読むということではないのですが、その原稿自体は教育委員会で閲覧することはできます。それにしても、製本直前の状態までできているという現実を聞いて、これをこのまま埋めてしまうことに大きな疑問を持つのは私一人ではないはずです。市民全体で共有してきた彦根市の歴史を記録として残さないことに疑問があります。

ましてや、昭和30年代に発刊された彦根市史にあっては、前市長から問題があると指摘のあった人権争議についても詳細に記載されているのですから、その点での論理的整合性が取れないことは明白です。

そして、記事の内容についての補正事項は前市長からの指摘ですが、発刊中止を決定したのは現市長です。そこのところがこの問題を傍目から見るとややこしくしているのも事実です。

今後も、この問題についての「市民のため」にどうあるべきかを中心として考え、行動していきたいと思っています。 


花かたばみの会

新しくできた「くすのきセンター」で、花かたばみの会の例会がありました。


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花かたばみの会は、在宅診療を経験した方が多く参加されている団体で、これから在宅での医療や在宅での介護を迎える人たちを支えようという団体です。


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地区公民館を使っての出前講座も開催されましたが、まだまだ「終活」といわれる人の最期についての認識には様々な差があり、人目を気にする人たちも多くおられます。しかし、その人の「死」というものを、できるだけその人の思っているように迎えさせて差し上げるのも、家族の愛情ではないでしょうか。

そのような中で、あちこちで取り上げられている「エンディング・ノート」を作成しようということになってきました。

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今日の会合で出てきた話ですが、ずっと自宅で過ごしてこられた方に、いよいよ死期が迫ってきたとき、ご家族が病院に入れないと世間体が悪い、と入院させたことを体験された方のお話しです。ご本人はずっと在宅で医療を受け、在宅で最期を迎えたいと願っておられたのに、遠く離れているご家族に説明することもできず、入院ということになったそうです。

ふだん最も多くの時間を過ごしてきた訪問看護士さんやヘルパーさんには伝わっていても、ご家族に説明することもできず、その方は入院してすぐに最期を迎えられたということでした。

そんなとき、この「エンディング・ノート」に書いてあれば、ご家族を説得することができたかも知れないのに、と悔やんでおられました。


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そんな「エンディング・ノート」についての映画が3月8日(土)午後1時30分からひこね燦パレスで開催(入場無料・事前予約制)されます。是非ともご鑑賞いただきたいと思います。


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予約は湖東健康福祉事務所の中村様(FAX26−7540)まで、「所属またはお住まいの市町」「電話番号」「参加者氏名」を明記の上、「住み慣れたまちで安心して最期を迎える」住民のつどいに参加希望として、お申し込み下さい。申込〆切は2月28日です。

「エンディング・ノート」は自分の最期のためだけのものではありません。自分の死期が近づいたときに、どのように医療や介護をしてほしいのか、とか、お世話になった人への感謝のメッセージを書く欄も考えておられます。

誰もが迎える最期のときを、自分らしく生き抜いて迎えるために、このノートが多くの人たちに広まるように願っています。

花かたばみの会が考えている「エンディング・ノート」は、まだまだ校正を重ねて、仕上げられることになる模様です。


 

ことう地域チームケア研究会

1月23日夜。「ことう地域チームケア研究会」の第6回目に参加いたしました。

今回はくすのきセンター開設後、初めての研究会でしたので、まずくすのきセンターの見学をさせていただきました。私は2回目の見学でしたので、更に詳しく見せていただきました。素晴らしい施設です。大・中・小の会議室があり、1市4町の皆さまに有効に活用にしていだきたいと思います。


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ことう地域チームケア研究会は、在宅医療に関わる多職種が集まっています。医師会・歯科医師会・薬剤師会・訪問看護ステーション・ケアマネージャー・ヘルパー・病院職員・介護施設職員・自治体職員・社会福祉協議会等々が参加されます。

今回の研究テーマは薬剤師会の担当で、「薬にまつわる話」として、彦根薬剤師会からリリー薬局(池田冨美子薬剤師)、すみれ調剤薬局(射手矢慎一薬剤師)、ぷるす調剤薬局(三浦崇薬剤師)のお話しがありました。

薬剤師の在宅医療に関する仕事として、1回500円かかりますが、薬を在宅患者さんに届けるだけではなく、在宅患者さんの服薬歴、併用薬、合併症、生活習慣を確認し、服薬はできているか、残薬はないか、副作用はないか、錠剤は飲めているかなど、色々とお聞きをして対応すること。また患者さんやご家族の日常について困っておられることはないかなど、話し相手にもなっていただけるとのことです。

また、飲み合わせ(禁忌)について
◆貧血の薬(鉄剤)+緑茶=鉄分が吸収されにくくなり、効果が減弱となる
◆抗生剤+牛乳=効果が減弱となる
◆血圧薬+グレープフルーツ=効き過ぎて血圧低下で危険
◆血液さらさら(ワーファリン)+納豆・クロレラ・青汁=サラサラ効果が下がり、血栓が発生する危険性大

お話しを聞いたあと、10グループに分かれたグループ討論では、お薬手帳の重要性が理解されていないので、あちこちの薬局で手帳を出してもらい、何冊も持っている人がある。将来的には2年ごとの診療報酬改定時にお薬手帳を持ってこない患者さんに対しては、薬局側に報酬の減額を課すればよいのではないかとか、彦根市独自の規則をつくり、保険証のように必ずお薬手帳を提出することにしてはどうか、などの意見が出ました。

ジェネリック医薬品については、先発薬との価格の差はどれくらいあるのか、その効能についての差はあるのか、貼り薬・塗り薬には差のあるものがある、などを知ることができました。

また、在宅の認知症の患者さんの服用については、飲み忘れが多く、特に昼食後が抜けやすい。錠剤では飲めない場合に潰してもよいのかどうか。お薬を溜めていて、結局捨てている場合もあり、管理が必要である、など、いろいろな意見が出て、大変に勉強になりました。

ことう地域チームケア研究会は、毎回約80名が参加され、お互いに顔が見える関係の構築に役立っています。

くすのきセンターは国からの地域医療再生基金(3億円)をもとに湖東定住自立圏事業として、彦根市を中心に1死4町で4億円を出資してた建設された充実した施設です。今後は住民の医療・福祉の拠点としてどんどん活用していただきたいと思います。


KOKORO



 

市民大学講座「今、日本の子どもたちに何が起きているのか?」

1月19日、ひこね市文化プラザグランドホールの1階席はほぼ満席でした。


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「伊吹町出身で、今日の雪なんかは雪のうちに入らないよ。皆さん、自転車で会場に来たの? 中学生時代は自転車の荷台にスキー板を積んで、伊吹山にスキーに行ったのよ〜。」

笑いの中でお二人の対談が始まりました。

尾木直樹さんは、かつて中学校・高校の教師を、また乙武洋匡さんは世田谷区の小学校の教師を経験され、現在は東京都の教育委員をされているというお二人の対談は、大変興味深く、グランドホールの1階はほぼ満席でした(2階は見えなかったので、分かりません....)。

お二人の印象によると、子どもたちは素直で元気で、昔と今が本質的にはそれほど変わっていないけれど、子どもたちを取り巻く環境が変わったとのことでした。

例えば、中学生くらいは生活の中で90%が友だちとの関係が重要になってくるが、友だちの関係がLineで行われる。まずLineの世界にいないと日常の連絡が来ない。生活がLineに支配されてしまう。

次に、「悟り世代」といって、「何も欲しがらない 現状維持でよい」というのが、今の若者であるらしい。

成人式のアンケートによれば、20歳の男性の80%、女性の70%が異性と付き合ったことがないとのことです。女の子を好きになったり、自由に恋愛をしてよい時代なのに、なぜ兼愛に消極的なのでしょうか。

また、留学に関して、アメリカに留学している学生のうち、以前は日本人の学生が12%だったのに対して、4.4%ら減少している。韓国や中国が増加しているとのことです。その理由の一つに失われた20年(デフレの時代)があると思う。若者は以前は3C(car、cooler、color television)を買いたいという欲求があって、頑張ったものだが、今の若者は車を欲しがらない。つまり現状維持でよいということになる。

乙武さんは、「だいじょうぶ3組」という映画の撮影を豊郷小学校でされたのですが、その間、2ヶ月は彦根で宿泊されたそうです。「スイス」という喫茶店によく行きましたと仰っていました。

彦根に滞在しておられることを知らず、残念なことでした。

乙武さんは小学校の教師をされた後、東京都の教育委員をされていますが、東京都の人たちは乙武さんを委員に選任したことは、本当に的を射たことだと思います。

お二人の対談は心に残る対談でした。


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滋賀県市議会議長会定例議員研修会

1月21日。琵琶湖の対岸の高島市へ参りました。平成25年度の滋賀県市議会議長会の議員研修が開催されました。


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今回の会場は藤樹の里文化芸術会館です。中江藤樹は江戸時代初期の陽明学の学者で、近江聖人と称された人です。私塾・藤樹書院を起こし、熊沢蕃山などの門下生を輩出した人です。

今回の講演は、探検家・ラジオパーソナリティの馬場章夫(ばんば・ふみお)さんです。


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世界で一番寒い場所であるシベリアのオイミヤコン(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%9F%E3%83%A3%E3%82%B3%E3%83%B3
という村についてのお話しでした。ここでは、1926年1月26日に氷点下71.2度が記録されていて、人の定住する地球上で一番寒い記録となっています。ちなみに、この村には2007年で930人が暮らしています。

世界の寒いと言われるところの多くは内陸にあって、例えば、国内でも山形県の内陸部であったり、北海道でも内陸の地域に記録が残されています。

そう考えれば、滋賀県も内陸県ですから、同じように寒くてもおかしくないのですが、そうではありません。

それは、琵琶湖という湖があって、琵琶湖があってその影響で寒暖を緩和してくれているからだというお話しでした。

私たちは、この琵琶湖という自然を大切にして、これからも暮らしていかなければならないと痛感しました。


講師からのお礼状

1月11日に「くすのきセンター」で開催されました竣工記念講演会の講師の斉藤徳博様からメールを頂戴いたしました。カナダで地域医療にその身を捧げられたドクター宮崎のお話しを聴きに行った聴衆の一人であっただけですのに、ご丁寧にメールを頂戴し、あわせてドクター宮崎についての論文までお送りをいただきました。

論文については改めて熟読させていただきたいと思っていますが、本日は今後の公立病院経営の問題などについて事務局の方々と意見交換をさせていただきました。

議会で発言することも議員の仕事ですが、私が考える公立病院のあり方などを伝えることも大切だと思っています。ましてや、本会議での質問時間は1時間(理事者側の答弁を含めて)ですし、常任委員会ではなかなか思うことが伝えにくい雰囲気もあります。

これからも、彦根の医療や福祉が充実するように、そして市民のニーズに合った施策実現のために努力していきたいと思っています。


KOKORO
 

くらしの中の彦根仏壇展

1月13日、ビバシティホールで開催中の第32回「くらしの中の彦根仏壇展」を見学いたしました。


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会場には小さい子どもさんを連れた家族連れもおられて、彦根の主力産業の一つである仏壇の素晴らしさに接することができました。


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私も数珠ブレスレット作りをさせていただきました。


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長浜の浜仏壇と彦根仏壇の違いをご説明いただくこともできました。


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伝統的工芸品に認定されている彦根仏壇ですが、その工程については様々な職種の方が加わっておられて、まさに江戸時代の武具製造の技術が伝承されていることが分かります。

私も数珠ブレスレットを左の手につけさせていただきました。


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心静かに人生を考えるとともに、彦根市民の皆さまがよりよい暮らしができるように、この数珠を身につけながら考え、行動していきたいと思います。




岸博幸氏講演会

1月12日午後。愛荘町立ハーティセンター秦荘で、ねっと湖東の新春講演会が開かれました。講師はテレビなどでもおなじみの脱藩官僚とも呼ばれる岸博幸さんでした。

開口一番、「最初に、新年最初の連休なのに、僕の講演など聞きに来ないで、遊びにいってお金を使ってくださいよ」と笑わせておられました。たかじんさんの死について、自分をメディアの世界に押し出してくれたのはたかじんさんでした、と死を悼んでおわられました。


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講演は「混迷する政治と経済を語る〜地域の再生が日本を救う〜」というタイトルでした。地域のイノベーション(改革または創意工夫)が大切というお話しでした。

政治のあり方をはじめとして、今日的な課題について分かりやすくお話しいただきました。講演が終わって、「質問がなければ直ぐに帰ります」とのことでしたので、早速に質問をいたしました。

質問の内容は、「日本のイノベーションについてお伺いします。安倍首相は原発について、今後の方針を明らかにされていません。滋賀県は北の境を福井県と接していて、福井県には美浜・高浜・敦賀・大飯と4つの原発を抱えているので、常に脅威にさらされています。岸さんは日本の原発の今後のあり方についてどのようにお考えですか」と。

岸さんのお答えは、「私は根本的には原発ゼロを望んでいます。ただ、即脱原発といっても、エネルギーが現在70%を火力発電に依存していて、多額の費用(約5兆円)がかかっています。これは貿易収支を圧迫しているので、早く再生エネルギーへの転換が必要です。しかし、今後の再生エネルギーへの転換には約20年はかかると考えます。
安倍首相が再生エネルギーに方向転換できない理由は、電力業界が支持団体であるということだと思います。都知事選の争点に脱原発があげられていますが、小泉元首相に声をあげていただきたいものです。
今までの日本のエネルギーの予算の約半分が原発に投入されていたわけですが、今後再生エネルギーに多くの予算を投入すれば、日本の技術力で再生エネルギーで電力を賄うようにできると思うので、今後に期待したいと思っています。」

以上、岸さんの講演は歯に衣着せない発言で心地よかったです。





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佐和山小学校のグラウンド工事

昨年、近江鉄道から買い受けました佐和山小学校のグラウンド拡張工事が進んでいます。

1月12日に、いつもと同じように「佐和山子育てサポート」に行こうとしましたが、休止されていました。


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また、全面道路の歩道も拡幅されていました。


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生徒数が増加していることもあって、グラウンドの拡張は急務でしたが、これで平成26年度の新学期からは新しいグラウンドでこどもたちが元気に走り回れるようになるものと思います。


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彦根市の将来を担うこどもたちが、安心して過ごせる学校づくりができることに喜びを感じます。


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