2月29日の衆議院予算委員会での江田議員の文書通信交通滞在費の公開に関する質問に対して、安倍総理は「さまざまな事情や環境にある者の活動基盤であることに鑑みれば、多数の意見で押し切る性質の問題ではない」 と答弁し、公開に慎重な姿勢を示しました。
しかし、多くの地方議会では国会議員の文書通信交通滞在費に相当する「政務活動費」について公開の流れが強くなっています。以前から様々報道されていますが、兵庫県議会の号泣議員や会報を制作していないのに計上したり、と問題のある議員がいないわけではありません。
しかし、彦根市周辺の町議会では政務活動費そのものがないところもあり、すべての活動費が自腹というところもあるのです。しかも、それらの議会の議員報酬が高額であれば納得もできるでしょうが、初任給よりも低額なところもあるのです。
そのような現実に知らぬふりをしてか、公開に積極的な発言がなかったのです。まして、政治パーティと称して1度に数千万円を集金するものまで開かれています。果たして町村議会議員の皆さんの目にはどのように映っているでしょう。
国民の声で、「文書通信交通滞在費」の公開を求めてはどうでしょう。なぜかそのような声が上がらないことに疑問を感じてしまうのは、私だけでしょうか。
- 2016.02.29 Monday
- 雑感
- 19:16
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- by mariko
2月29日に平成28年2月定例会が開会します。
先日から質問を練っていますが、今回は2項目に絞りました。
以前にも書きましたが、発言時間は60分。これには理事者側の答弁時間も含まれます。
発言順は、開会日の翌日午前11時が提出期限ですので、その時刻に議会事務局にいる議員だけで、提出順にくじを引きます。その時刻にいなければ(前日に提出した場合など)、後ろに回されます。
3月(今回は2月29日開会ですので、2月議会です)と9月の定例会では、会派代表質問がありますので、「何日の何時ころから」というのが予想できません。個人質問だけなら、余程紛糾したり答弁に詰まって審議が中断しない限り、1人1時間と見ておけばよい(中には10分程度の質問も時にはあります)のですが、難しいところです。
なんとか60分で収まるように、ようやく仕上げました。
明日、提出いたします。
しかも、1日目の最後か2日目の最初になるかといった微妙な順番のときには傍聴希望の方も判断に困るのでしょうが、仕方ありません。
- 2016.02.28 Sunday
- 議会報告
- 17:30
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- by mariko
2月18日の朝日新聞に、東日本大震災後の仮設住宅での孤独死が190人に上るとの記事がありました。折しも、2月17日に議会報告会が開催され、福祉病院教育常任委員会のメンバーと民生委員の方々との意見交換会がありましたので、その時のご意見も踏まえて少し書いてみます。
民生委員は民生委員法に基づいて厚生労働大臣の委嘱を受けて各地に置かれている準公務員です。彦根市でも定員割れをしていることもあり、なり手がないのが現実のようです。
彦根市では、住民の異動については、以前は自治会長にも通知されていましたが、現在では個人情報保護法の関係から通知されていません。自治会長は公務員ではないので、個人情報における守秘義務との関係から個人のプライバシーが拡散するからと言うことで通知しないことにされたのでしょう。また、多くの自治会長は単年度で交代しますから、蓄積された住民異動の通知が、全町内に広まってしまう可能性を否定できません。
一方、民生委員は準公務員ですから、守秘義務が課せられますので、担当地域の住民異動が通知されます。しかし、概ね400人〜600人程度を担当しますので、複数の自治会を担当することになれば、ご自分の自治会以外の住民については知らないことが多いのです。
複数の地域を担当する民生委員がお住まいの地区以外の地区を含めて担当すると、その地区の自治会長と一緒に訪問することにならざるを得ないものの、その自治会長もどれだけ住民に事情を知っているのか分かりません。
このようなことから、民生委員へのなり手不足に拍車がかかるのでしょう。まして、1億総活躍や年金受給年齢の引き上げによって、定年後も働く高齢者が増加していて、民生委員の不足は恒常的になる可能性が高まるのではないでしょうか。
さて、このように個人情報が自治会にもたらされなくなる一方で、災害時などには民の避難確認などを自治会に問い合わせてくるのではないでしょうか。
杓子定規に捉えるなら、「基礎でデータがないのに答えようがない」と突っぱねる自治会長もでてくるのではないでしょうか。
仮設住宅での孤独死についても、「見守るための資料」がなければ取り組むことにも課題があります。
同じ朝日新聞では「自治会」のあり方についての特集記事(PTAなどへの入会と同じように「強制性があるのか」という視点に立っているように感じます)が連載されていましたが、表面的な事象を取り上げるのではなく、日本の社会ステム全体のあり方まで含めて、検証・議論をするべき時が来たのではないでしょうか。
- 2016.02.18 Thursday
- 雑感
- 07:57
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- by mariko
子ども食堂のプレオープンが、2月13日に開かれました。全国各地で取り組みが始まっています。母親の仕事の都合などで食事を摂ることができない子どもたちに(現在の予定では)月に1度でも温かく友達と一緒に食事をしてもらおうとの取り組みです。
新聞記事の中には、「空腹満たし非行防げ」という広島の81歳の女性の記事のように、非行少年の更生のためにと30年間、毎晩夕食を出し続けてきた中本忠子さんの話が載っていました(2016年1月14日付中日新聞)。
子ども食堂は、この話とは次元が違いますが、もしかしたらこの1杯の昼食が非行への道を食い止めるかも知れません。
滋賀県では平成28年度予算案に「みんなで淡海子ども食堂をつくろう!応援」に「子ども食堂を普及促進するため、コーディネーター設置などを支援」するために、1,212万円を予算化しました。しかし、新聞記事を読む限りでは、コーディネーターの設置支援ですから、食材費などに対するものではないようです。
子どもを地域ででも育てる、見守るということからすれば、地域の人々が少しずつの食材でも、食事を作る労力を出し合う必要があるということでしょう。
この取り組みによって、子どもたちの心身両面での健全な発達の一助になればと思います。
今日のプレイベントにはスタッフ・子どもたちを合わせて30人ほどが集まり、ポトフなどを準備されたそうです。
声掛けをして、友人たちに食材提供のお願いをするなど、協力を求めたいと考えています。
今日の新聞にも紹介記事が掲載されましたが、市内各地、そして全県・全国に広がるように願っています。
- 2016.02.14 Sunday
- 健康・医療・福祉
- 10:09
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- by mariko
今春の番組改編で「クローズアップ現代」が夜10時からに移動し、メインキャスターの国谷裕子さんが降板します。この番組を視聴している者として、非常に残念です。
過去に「やらせ問題」があったのは事実のようですが、それより何より、NHKの体質が大きく変わったと感じざるを得ません。
長らくプロパー会長人事が続いたことで、「報道の責務」への理解が深い会長だったものが、時の政府におもねるが如き人物が現在の籾井会長なのではないでしょうか。
これは、先日の高市総務相の発言ともリンクしているように感じざるを得ません。
歯切れのよい国谷キャスターだからこその視聴者も多かったと思います。そして、先日の樹木希林さんが出演された際の最後の言葉「二つ返事で出演させてもらいました。国谷さんのような素晴らしい方に会えるのですから」に共感を覚えた人は多かったと思います。生放送だからこその樹木希林さんの発言。多くの賛同がネット上に飛び交いました。
世の中、ほんの少しの言い間違いなどに揚げ足を取る傾向が顕著です。ネット監視社会ともいうべき時代だからこそ、生放送という縛りは緊張感の連続だとも言えるでしょう。
このブログにしても、できるだけ早くにお伝えしたいとは思っても、推敲(すいこう)を繰り返します。しかし生放送には放送時間の枠が厳然と存在するからこそ、たとえ大物が出演したとしても尻切れトンボに終わってしまうことも宿命です。
議会でも、発言時間が決められています。たとえよい質問を抱えていたとしても強制的に終了してしまいます。人は時として立場を錯覚し、上の立場に立てば立つほど「何でもできる」「何でも許される」と思いがちです。常に謙虚さを忘れてはなりません。
75年前に、「大本営発表」という「嘘の報道」を強要され、結果、国を誤った方向に導いたという反省があったからこそ、報道に携わる人には矜恃(きょうじ)があったはずです。
NHKの経営委員においても同様で、報道の意味を知らず、自分だけの思いや主義主張だけで意見を言うことでは報道が「大本営発表」へと流れてしまうのではないでしょうか。
ネット社会における反省だある一方で、報道の持つ社会的使命を国民1人1人が考え直さなければならない時期が来たのではないでしょうか。
- 2016.02.14 Sunday
- 雑感
- 10:08
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- by mariko
2月13日、2月定例会の質問づくりをしながら、何気なくかかっていたテレビ(路線バスの旅)で、新しい発見をしました。13日の放送では主として和歌山県が舞台でしたが、あちこちのいわゆるコミュニティバスが出てきました。
どの町でも10人乗り程度のワンボックスカーを利用して、コミュニティバスを運行しているようでした。その程度の乗車定員でも間に合うのでしょう。走行中の景色を見ていますと、ほんとに山間の集落を繋いでいるようでした。当然に高齢者が利用されているのでしょう。
では、彦根市ではどうなっているのかと言えば、これに代わって「愛のりタクシー」があります。一昨年4月に私の地元にも愛のりタクシーの路線を誘致いたしました。2ヶ月に1度の「花かたばみの会」の時には近くの方と一緒に「愛のりタクシー」でくすのきセンターまで行っています。
そうしましたら、先日の自治会の新年度役員選考会で、次のような話が聞こえてきました。「1週間に1度くらいは市立病院まで利用している」とのことでした。病院でのリハビリのために利用されているそうです。
これで、6回の往復(乗車人数24人)と50回として、合計74人が最低限利用している計算になります。他にもあるでしょうから、「愛のりタクシー」を誘致したのに、と言われることもないでしょう。
行政という面から見たときには、「路線の誘致」が目的であってはならず、「その効果(路線の誘致)が実効性をもっているか」が大切なはずです。
これからも、「希望をして実現したけれども、誰も利用しない」ということのないように、しっかりと「効果」を見守り続けたいと思います。
市長が議会のたびに「PDCA(Plan→Do→Check→Action)サイクル」と発言されますが、議会もその認識と事前の実績予想をして議案の審議に当たりたいと思います。
- 2016.02.13 Saturday
- 公共交通
- 21:14
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- by mariko
11日のロンドン市場で1ドル=110円台に突入したとのニュースがありました。確かに安定した通貨は「円」だけなのかも知れませんが、少し行きすぎの感がします。
輸入企業にとってはよいことでしょうが、輸出企業にとっては大きな痛手となります。
TPP交渉が進み、一部で調印が終わったわけで、近い将来、関税の引き下げに伴う外国産品の輸入が促進されるでしょう。そうなったとき、日本の製造業の空洞化が一層促進し、「町工場の」という枕詞は死語になってしまうかも知れません。
日銀のマイナス金利への批判が相次いでいますが、更にそのボルテージが高まるかも知れません。
現下の経済政策が果たして国民のためになっているのかどうか、非常に疑問です。
- 2016.02.12 Friday
- 雑感
- 09:27
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- by mariko
2001年4月。小泉政権が誕生し、「規制緩和」に舵が切られました。郵政民営化をはじめ、タクシーの総量規制、非正規雇用の常態化など、大きな変化が動き出したのです。
そして今、取られた舵切りが戻されようとしています。国際情勢の変化は、ある意味、日本が置かれた状態と同じように、ISの台頭、そしてテロの連発と何が起こっても不思議ではなくなっています。
だからといって、規制を厳しくすることで物事が解決するのでしょうか。「自己責任」という言葉で「規制緩和」はするが、そのことによる責任は自分で取りなさい、と。
規制緩和に伴う責任を消費者に押しつけてきたのであれば、15年前の政策転換が間違いであったと宣言してから規制強化に踏み込むべきではないでしょうか。
軽井沢での夜行バス事故にしても、一種、規制緩和の被害者です。
そして、運行会社には厳しい処分が下されるのでしょうが、運行会社が結果として最低運賃を下回る額でしか運行させてもらえなくした企画会社への追及は殆どされていません。多額のリベート(バックマージン)が当然であるかの如くに見逃されるのであれば、「最低運賃」を決めた意味はなくなるのです。
昨日、いやそれ以前から政治の流れは大きく変わっているのです。そのことには誰もが口を閉ざしているのです。追い打ちをかけるように、報道規制論が出ました。
私はこの流れに大きな反対を叫びます。
社会には大きな矛盾が満ちあふれています。例えば、「廃棄カツ」の問題では、大量生産と「ムダ」との問題は置き去りです。しかも、「ムダ」による環境負荷や食糧自給の問題、ひいては「もったいない」という課題については議論の外です。だからと言って、「廃棄カツ」問題が「シロ」と言うのではありません。
問題が極度に矮小化されてしまうことによって、問題がすり替えられている気がしてなりません。そして、そこに政治家の力が働いているとするならば、そのことを許してはなりません。
それが「ALT」の活用問題にも通じるのです。
市民、国民、そして地球という星のためにはどうあるべきかを考え続けたいと思います。
- 2016.02.11 Thursday
- 雑感
- 16:33
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- by mariko
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