衆参同日選?

衆参同日選に大義はあるのでしょうか。

5月29日のニュースで、安倍首相に対して麻生財務相が衆参同日選を提言したとの記事が出ました。

熊本地震に7780億円の補正予算を成立させたばかりです。そして、去る4月28日に民進党の今井雅人衆議院議員が同日選になったときの予算がどの程度になるのかについて、質問主意書を提出しています。その中に、平成24年12月の衆院選(同時に最高裁裁判官国民審査)の予算が約702.9億円、平成28年度の一般会計予算に計上されている衆院選に約534.7億円が計上されていると示しています。

確かに、参院選は「どうしても」しなければならない選挙ですから、致し方ないにしても、果たして衆院選に費やす国家予算を考えたとき、来年12月の任期満了の前に同時に選挙をすることで、経費が若干でも減額するなら、それも一案かも知れません。

しかし、国会が6月まるまる1ヶ月以上の期間、両院ともに議員が不在となることを「是」としてよいのでしょうか。市議会では、市長の専決処分で緊急事態に対応します。いつ何が起きるか分からず、しかも熊本のみならず、東日本の復興ですら、いまだ道半ばです。そのような空白の時間を作ってよいのでしょうか。

一方、民進党では先日の党首討論で消費税率引き上げの再延期を提案いたしましたし、首相が同様に税率引き上げをしないとするなら、この問題は選挙の争点になり得ません。再延期で信を問うことには政治家としての理屈では通ることであっても、本当にそれが政治をする者として正しいのでしょうか。

また、改憲についても岡田代表に対して、首相から「対案を」と求められた際に、9条については現状のままで「是」とするので対案はない、との回答を引き出しました。

では、争点を探してみれば、結局、岡田代表から「対案なし」の回答を引き出した「改憲」か、民進党では「アベノミクス」の失敗しかないでしょう。

しかし、「今」という時に「改憲」で論争をする候補者の主張を聞きたいと思う国民はいるでしょうか。本当に日々の生活に困っている国民が多くなり、いわゆる子ども食堂が全国各地に増加し続けています。本当に、「今の日本」で暮らすことに「幸せ」を感じる人がどれだけいるでしょう。

本当に国民のためを思うなら、為政者の取るべき道は一つしかないはずです。

それは同日選をしない、という道ではないでしょうか。




 

アイドル刺傷事件

東京で、アイドルが刺傷し、意識不明が続いています。

この事件の報道で、このような事件を起こすファンがごく一部で、決して多くはないというアイドルやファンの声がテレビで流れています。

議員や首長も同様です。号泣県議のように行ってもいない出張をしてというのは詐欺や横領になりますが、政治資金規正法という法律に基づく都知事の疑惑については、そもそも法律自体がザル法なのですから、まさに当事者の品格と自制心に問題があるとしか思えません。

ならば、国会議員の政党交付金にしても、政治資金規正法にしても、地方自治体議員の政務活動費のように、領収書を公開して摘要欄に誰との会合であるのか、何のために支出が必要であったのかを明記するようにすればよいのではないでしょうか。このことが、辞任した大臣の口利き疑惑などが指摘されたときの防御手段になるのではないでしょうか。そして、怪しい関係のある人たちとは接触しなくなるのではないでしょうか。

地方議会では、一生懸命に疑惑解消に向けた努力をしているにもかかわらず、また、町村議会ではそもそも政務活動費が存在しないところが多いのです。法律を作る国会議員は今一度その辺りをしっかりと考えてもらいたいと思います。

彦根市議会では、政務活動費を使って研修や視察をしたときには、報告書を提出し、公開されます。

李下に冠を正さずという言葉の意味と、その持つ重みをしっかりと認識してもらいたいものです。

先日の総務相の放送法発言との関係から難しい点もありますが、真面目に研修をし、成果を上げている議員を取り上げて、真面目な議員が存在するのだということを世に知らしめてほしいと思います。



 

滋賀県市議会議長会研修

5月23日。

午前中はNPO共同作業所の総会に出席し、午後から大津での標記の研修に参加いたしました。



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講師は元三重県知事の北川正恭さん。テーマは「議会事務局善政競争時代の幕開け」です。

江戸末期からの日本の政治のあり方を振り返り、その中から地方議会のあり方を見つめ直す機会だということです。

全国各地の議会では、議会基本条例を制定していますが、形式を変えることに精一杯で、本質的に変わったのか、変わろうとしているのかということです。

日本の政治は、江戸時代においても、明治維新以後においても、現在の発展途上国と同じように賄賂が横行したのでした。

それと同じことが現在でも続いているとは仰いませんでしたが、もしかすれば本当は言いたかったのかも知れません。議員は4年ごとに構成が変わります。しかし、政治には普遍的な流れがありますから、そのことを大切にしようとすれば、「黙っている議会」の方が都合がよいのかも知れません。それは首長も同じことでしょう。



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要は本質は何なのか、何が「市民」「国民」にとって大切なことなのかを考えなければならないのでしょう。

考えるに、政務活動費を湯水のように使っているという批判があります。現実に刑事問題に発展した事案もあります。そのことの本質が何なのか。そのことを市民・国民とともに今一度考えなければならないのではないでしょうか。

太平の眠りを覚ます蒸気船(正喜撰)たった四杯で夜も眠れず

もしかすれば、何人かの意志ある議員の出現で、議会も行政も変わるのかも知れません。






 

消費税増税延期

5月28日、安倍首相が来年4月の消費税増税の先送りを伝達したとの記事が報じられました。

判断は「是」としても、その理由をどのように説明するのでしょう。そして、7月の参院選での争点の一つが消えました。

首相はリーマンショック級の経済情勢や大震災などがない限り、予定どおりに増税すると公言していたのに、です。

つまり、増税できない原因を外的要因(リーマンショックや震災)に求めようとしていましたが、果たしてそうなのでしょうか。ここは、「三つの矢」に象徴される「アベノミクス」による経済の立て直しが「失敗」だったと、素直に説明すべきではないでしょうか。

しかも、来年4月の増税は「世界的公約」ではなかったでしょうか。先日閉幕した「伊勢志摩サミット」で、増税延期による日本の財政収支回復が遅れることになることの世界的合意が得られたのでしょうか。

誰しも、自分の施策の失敗を認めたくないことは分かります。それを外的要因のせいにしたいことも分かります。

どこまで行っても盛り上がりに欠ける参院選になるのではないでしょうか。そして、民共共闘などの野党結集に批判の目を集中したいというのが与党側の戦略になるのではないでしょうか。それならば、与党の連携はどうなのかと反問したくなるのではないでしょうか。その答えを、ついぞ聞いたことはありません。




 

第7回彦根市立病院ふれあいまつり

5月28日。彦根市立病院は健康な人たちで溢れかえりました(以前にも書いた気がします)。

この「ふれあいまつり」は、年を経るごとに大きくなり、特に院内見学ツアーや手術体験など、ふだん見ることができない場所や体験などに人気が集中します。



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今年は特に、最新鋭の手術支援ロボット「ダヴィンチ」の出品をしていただくことができました。


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この機械は、現在では滋賀医科大学と大津市民病院だけにしかない機械で、これからの医療になくてはならなくなるものと思います。7年前に彦根市議会で「マルチスライスCT64列」の導入を求めて議会で発言したことを思い出します。そして、「マルチスライスCT」も今や320列の時代に突入しました。確かに、これらの機器を導入して病院の収益の改善につながるのかと問われれば、現在では「Yes」ということはできませんが、適切な診断や治療のために必要不可欠だと言うことができます。国立大学付属病院で腹腔鏡手術後の死亡例が多いと報道されたりしていますが、手術の熟練度とは別に周辺機器に委ねられることは委ね、診断のための時間や研修に医師が時間を割ければ、と思います。


今年の開会の挨拶は日村副院長がされました。



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そしておなじみの舞宇夢のみなさんのよさこいソーランで開幕です。


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挨拶を終えた日村副院長の周りには取材陣が取り巻き、第7回目でさらに大きくなっている規模と参加者について聞いていたようです。


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中庭にはいろいろな屋台が出ていました。


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もちろん玄関前にも屋台が出ていました。中でも、豊郷町の「とよ坊かぼっちゃん」を使った商品の屋台では、かわいいカボチャの現物とともに、プリンが並べられていました。また、救急の最前線で活躍するDMAT(高規格救急車)も展示されていました。


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さて、午後には中庭にひこにゃんが登場です。子どもたちと交流をしていましたが、彦根市民で滋賀医科大学に入院しなければならない患者さんを勇気づけるために、派遣を検討する時期になったのではないでしょうか。子どもたちだけでなく、かつて研修医の人たちにも大変に歓迎されたことがあったのですから...。


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そして、今回、上野賢一郎・田島一成両衆議院議員と、循環器科部長の綿貫医師の鼎談が実現しました。少し堅い話ではありましたが、市民に病院の実態を知ってもらう機会と捉えれば、大きな意味があったと思います。


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地方交付税交付金の医療への支出についてや、先進国の中で唯一、病院へのフリー・アクセスができる日本の国体の話にも及びました。上野議員からは米原市が中学生までの医療費無償化を行った途端に市立長浜病院の患者数が増加した例をあげ、医療のあり方を考えることができました。

最後に、彦根市立病院の救急車受入率の問題が出ました。全国1位の99%です。このことは本当に市民として誇るべきことで、その実績を支えている医師・看護師の皆さんに感謝しなければならないと思います。

そして、質問の時間がありましたので、近く引き上げが予定されている消費税について、要望をしておきました。5%から8%に引き上げられた際、診療報酬は改定されませんでした。その結果、全国の病院が軒並み赤字に転落しました。医療用の医療機器や薬剤にはすべて消費税が課税されています。しかし、ジェネリック医薬品を推奨しているとはいうものの、決して薬価の差益は大きいものではありません。しかも、1996年以降、診療報酬の薬価部分はずっと下げられ続けているのです。診療報酬を決めている中医協は2年に1度改定するのですが、このような臨時的なタイミングでの税率引き上げにおいては、そのことに対処する必要があったのではないでしょうか。そして、再度、10%に引き上げられるのです。今年の4月からの診療報酬改定でも薬価部分は1.33%の引き下げでした。そして、来年4月からは消費税率の引き上げが目論まれている(流動的ですが...)のです。つまり、結果として病院は1年間、消費税の増加分を自己負担(病院負担)せよということになるのです。このことに配慮するように、要望いたしました。



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いつも来院者を温かく迎えてくれているヒツジたちも、衣替えです。毛刈りショーが玄関前で行われ、子どもたちの歓声が響いていました。

病院に、多くの市民の方々にお越しいただき、万が一の時に、少し見方を変えて、来院されることを願っています。











 

井伊直虎の講演会(講師:井伊直岳さん)

5月26日。「おんな城主直虎」で彦根を盛り上げる議員連盟主催の講演会が議場でありました。

演題は「直虎と直政・彦根につながる井伊家の系譜」。講師は井伊家18代当主の井伊直岳さん。

定員80名を超えて100名の参加者で、会場は満席でした。

1時間半の講演でしたが、彦根井伊藩の祖である井伊直政公の養母であった直虎を垣間見ました。

講演が終わって、会場を出られた井伊直岳さんに、何人もが質問されていました。




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聞くところによれば(同級生の湖南市在住のIさんから聞いた話です)、浜松では直虎で非常に盛り上がっていたということでした。確かに、大河ドラマの舞台は浜松ですから致し方ありませんが、彦根でももう少し盛り上がりを作れないか、考える必要があるのではないでしょうか。

7月には、彦根東高校の東京在住者の集まりである「東京金亀会」でも井伊直岳さんがお話しされるとか。東京在住の東高校OBの皆さん、多数の聴講をお待ちしています。





 

政治の流れ

政治には流れがあります。国政には国政の、地方には地方の、流れがあります。

国政は、鎖国時代とは違いますから、各国の大統領や首相がどのようになるのかの見極めも必要です。もしも、アメリカの大統領がトランプ候補になったとしたら、世界は大きな変革が求められるでしょう。専ら、内政重視政策ともなれば、当然にTPPにアメリカは参加せず、現在の関税よりも高い税率が課せられ、輸出企業には大きな痛手となるでしょう。一方ではアメリカの輸出を促進するために、貿易相手国には関税の引き下げを求めるでしょう。

中国では習近平政治に危うさを感じるような雰囲気が生まれています。中国国民が数多く海外に旅行をし、自国の体制に対する疑問が起こっています。かつて「万元戸」と言われた富裕層は当然にその疑問を実感しているでしょうが、しかし、現体制の中での富裕層ですから、一概に現体制を批判することができず、富を海外に避難させるなど、経済の実態が中国国内に蓄積されるか疑問です。

この週末、伊勢志摩サミットが開催されますが、果たして実効性のある協調路線を打ち出せるのか、注視する必要があるのではないでしょうか。

一方、地方はどうかと考えたとき、3割自治と言われるように、1自治体だけで歳出をまかなう力はなく、国に依存しているのが現実です。しかし、見方を変えれば、税金の多くが国に入るようになっていることが問題なのかも知れません。国のあり方、税金のあり方を見つめ直すには、地方議員の力ではどうしようもない時代でもありますし、そのように仕向けてきた中央官庁の考えからに依拠しているのでしょう。

「小さな政府」は本当に国民に幸せをもたらすのでしょうか。


 

金亀会総会

5月22日。母校・彦根東高校のOB会である「金亀会」の総会でした。

最初に彦根・湖東・湖北支部総会が開かれ、平成27年度事業報告・決算報告が承認され、引き続き平成28年度事業計画・予算も承認されました。

今年は彦根東高校の創立140周年記念事業があるため、例年11月第2土曜日に開催されています「秋の集い」を12月3日(土)で準備を進めているとの報告でした。一昨年は「多賀三昧」として多賀大社前駅から多賀大社までの町歩きを行い、昨年は樽見鉄道の経営を立て直した田中良以先輩を訪ねる旅でした。いずれも好評でしたので、今年は西明寺の紅葉と酒蔵見学を行う計画であるとのことでした。



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その後、金亀会の総会があり、記念講演(OBによる)が行われました。昨年は私の同期の岡村君がサントリーの経営について「やってみなはれ」について話していただきました。ちょうど、NHKの朝の連続ドラマでマッサンが放映されているところでしたのでタイミングがよかったのですが、今年の講師も同じく朝の連続ドラマで取り上げられている「暮らしの手帖」編集長の澤田康彦さんでした。2年続けて朝の連続ドラマの関係者がOBであることも驚きでしたが、話の中身も「何事も挑戦することが大切」とお話しいただきました。

17時からは会場を移して、講師も交えて懇親会が開催されました。



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細江金亀会会長の挨拶、青木学校長の校内状況の説明の後、大辻金亀会副会長の乾杯の発声で懇親会が始まりました。


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懇親の宴は2時間半にも及び、懇親会の最後には例年どおり応援歌・校歌の斉唱でお開きへと進みました。


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最後に辻金亀会副会長の閉会の辞で、お開きとなりました。


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歴史は繰り返す

伊勢志摩サミットが近づき、日本の政治の危うさが表面化するのではないかと心配です。

先日の安倍首相の「立法府の長」発言や、国内経済への認識など、本当に日本を引っ張っていく器の人であるのか疑問符のつく言動が続きます。

150年前、彦根藩主であった井伊直弼公が大老として「開国」を決断しました。そして今、TPPに参加するとすることが150年前の「開国」の決断と同じであるとするなら、桜田門外の変(水戸藩・薩摩藩が中心)とそれ以降の明治維新(薩長土肥が中心)を見比べたとき、「国賊」城主とおとしめられた彦根藩の辿ってきた歴史を今一度、思い返す必要があるのではないでしょうか。

勅許を得たかどうかと問題にするのであれば、幕末期の混乱の中、暴力を用い、市民の被害を顧みずに政治の中枢に収まり続けて、それ以降150年の長きに亘り、国政の中心にいた人たちは本当に「国民のため」を慮ってきたのでしょうか。

今や、貧困の淵に立たされている国民は数知れず、かつて「1億総中流社会」と言っていた時代は何だったのかと考えざるを得ません。

社会のニーズを常に把握し、小さなことからでも、声を出せない人たちの声を聞き逃さずに、「住んでよかった彦根」のために頑張り続けます。









 

特定看護師

「特定看護師」をご存じですか?

「認定看護師」という特定の分野(皮膚・排泄ケアや緩和ケアなど)での日本看護協会が認定した看護師が一般の看護師以上の行為をすることができる制度がありました。彦根市立病院では現在18名の認定看護師が在籍していて、県内でも多くの認定看護師がいる病院ということになります。http://www.municipal-hp.hikone.shiga.jp/nurse/nintei.html

これまでは看護師さんには「医療行為」が認められていませんでしたが、認定看護師を超えて医師のおおまかな指示によって特定の医療行為ができる「特定看護師」が生まれました。そして、彦根市立病院に県下最初の特定看護師が誕生しました。

特定看護師については、平成27年10月から特定行為に関する研修制度が始まりました。実務経験が長く、6ヶ月の研修を経て、認められるのですが、高度な専門性が必要なため、全国でもまだまだ数少ないのです。

今後、医師の数が急激に増えるわけではなく、また医療の担い手となる医師不足が地方では益々顕在化するでしょうから、特定看護師に一部の医療行為が認められることは大きな戦力になるものと期待いたします。

彦根市立病院の特徴として、積極的な活用が図られるものと思います。




 


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